FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感が後退

NYダウは224.44ドル高の24924.89、ナスダックは107.30ポイント高の7823.92で取引を終了した。トランプ政権による中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)への制裁解除を受けて、米中貿易摩擦への警戒感が後退し、買いが先行した。前日に大幅安となった反動からの買戻しや、4-6月期決算への期待から、終日堅調推移となった。VIX指数は13.63から12.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは高値圏で方向感を欠く展開

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いでドル買いが先行し、一時112.62円と1月10日以来の高値を更新した。その後は米6月消費者物価指数(CPI)の前月比が市場予想を下回ったことで米長期金利が上昇幅を縮めたため、伸び悩む場面も見られたが、総じて株高を支えに底堅く推移した。なお、パウエル米FRB議長は『インフレは徐々に上昇し2%に迫っている。我々は目標に近づいている』『経済は良好だが、インフレ目標は完全には達成していない』『斬新的な利上げ結果に満足している』などの見解を示したが、目立った反応は見られなかった。 ユーロ/ドルは、米長期金利上昇を背景に対円などでドル高が進んだ流れに沿って、一時1.1650ドルまで値を下げた。米CPIの発表後は米長期金利の上昇幅縮小に伴って1.1696ドルまで買い戻しが入ったものの、その後は再び伸び悩むなど方向感の乏しい展開となった。

 

NY原油先物市場は続落:供給不安緩和の思惑で売り優勢

NY原油先物市場は一時69.23ドルまで売られた。ドルが主要通貨に対して強含んだことや、リビアの原油生産は増加するとの思惑が広がったことも売り材料となった。供給不安は緩和されつつあり、原油先物の上値はやや重くなった。

 

NY金先物市場は反発:自立反発狙いの買い優勢

NY金先物市場は1241.40ドルから1248.80ドルで推移した。インフレ加速の思惑は後退していないことや、米株式高が嫌気されたが、自立反発を狙った買いが入ったことで金価格は下げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は上昇:米CPIが前月比で予想下回ったことで買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小幅に上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.84%で終了した。米6月CPIが前月比で市場予想を下回ったため債券買いが入った。半面、米国株の上昇に伴う売りも出たため上値も限られた。

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