★欧州市場朝方は、欧州株が全面高で推移する中、リスク選好による円安地合いが持続した。そのため、ドル/円の下押しは限定的となった。一時110.55円と本日高値を付ける動きと見せたが、その後は欧州通貨でドル売り圧力が高まった影響から上値を切り下げた。しかし、ドラギECB総裁の議会での発言を見極めたいとの見方から110.45円近辺でもみ合い相場となった。NY勢参入後は、NYダウが大幅高で推移したほか、リスク回避の後退で米長期金利が上昇した。前週末の米雇用統計で平均賃金の伸び悩みと米FRBの利上げ加速懸念の後退などで、リスク選好の動きが強まった。対ポンド中心にドル高が進んだ影響を受けたほか、米国株高に伴いドル買いが継続した。一時110.90円の高値を付けたあともNYダウが330ドル超上昇したことが支援材料となり高止まりして終了した。
★欧州市場での出来事
・メイ英首相の方針に反対する閣僚の辞任が相次いだことで、メイ政権の先行き不透明感の高まりポンド売りが膨らんだ。
・ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が『少なくとも2019年夏まで金利を据え置くと予想』などの見解を示したことがユーロの重しとなった。
★欧米市場のポイント
・110.40-90円のレンジ相場
・株高・米長期金利上昇でリスク選好のドル買い
・英政局の先行き不透明でポンド売り
・ドラギECB総裁のハト派発言がユーロの重し
★本日アジア市場のポイント
・ゴトー日のため仲値決め以降の動きに注意
・111.00円トライとなるか注目
・米国株高を受けてアジア株の動向
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