FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:引けにかけて買い戻しの展開

NYダウは35.77ドル高の24307.18、ナスダックは57.38ポイント高の7567.69で取引は終了した。米国と主要国の貿易摩擦への懸念から売りが先行したものの、米6月ISM製造業景気指数が市場予想より強い結果となったこなどもあって次第に下げ幅を縮小した。トランプ大統領が『現時点でWTO脱退は考えていない』などと述べたことも買い戻しを誘い引けにかけて持ち直した。VIX指数は16.09から15.60へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で全般ドル高

ドル/円は、全般にドル高が進んだ影響を受けた半面、クロス円の下げにつれた売りも出たため、110.80円を挟んだ水準で一進一退の値動きが続いた。一時110.68円付近まで下落したものの、その後は米国株の持ち直しや米長期金利の上昇などを受けて110.90円台まで買い戻される場面もあった。なお、米6月ISM製造業景気指数や米5月建設支出なっどこの日発表された経済指標は強弱まちまちな結果となったこともあり、相場への影響は限られた。ユーロ/ドルは米長期金利が低下幅を縮小したことなどを受けて、欧州時間からのドル買いの流れを引き継ぎ一時1.1591ドルまで下押しした。ただ、1.1600ドル割れ水準で下値の堅さを確認すると、次第に下値を切り上げる展開となった。『メルケル独首相とゼーホーファー独内相は内相を続ける意向』などの報道が伝わると一時1.1648ドル付近まで買い戻された。

 

NY原油先物市場は反落:トランプ大統領の増産発言が売り材料

NY原油先物市場は位置j72.51ドルまで売られた。トランプ大統領がサウジアラビアに増産を求めたことを嫌気した短期筋の売りが一時活発なった。ただし、一部産油国の生産水準は高まっていないことから、73ドル付近で押し目買いが観測されており、原油先物の上げ幅を縮小した。

 

NY金・銀先物市場は下落:米国株高を嫌気

NY金先物市場は一時1240.60ドルまで売られた。米国株高や長期金利の上昇を意識した売りが優勢となった。ただ、ユーロ/ドルで反転を意識した買いが入ったことで1240ドル台を維持した。

 

米国債券市場は続落:株高と良好な経済指標を受け売り優勢

米国債券市場の長期ゾーンでは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.87%で終了した米貿易摩擦を巡る懸念から安全資産とさえる債券を買う動きが先行したものの、米6月ISM製造業景気指数が市場予想を上回ったことから、徐々に売りが優勢となった。米国株が持ち成したことも相場の重石となった。

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