FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲上限を上抜け!

 

★6月22日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限を上抜けしてきた。ただ、気になるところでは引けにかけては上値が重くなり、上値・下値を切り下げるロウソク足が並んだ。一方、各移動平均線も徐々に横ばいとなってきていることから、下落基調は弱まってきている。

 

NY金先物市場は一時1257.10ドルまで買われた。為替市場でユーロ高・ドル安に振れたことが買い材料となった。ただ、米国株高や米長期金利が上昇したことで、戻り売りも散見され、上昇幅はやや縮小した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を目前にして買い方からの『やれやれ売り』に上値を抑えられていたが、上抜けしたことで戻り売りは吸収した。ただ、出来高が多い価格帯を上抜けしたことで、上値が重くなると利益確定売りが入りやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け、上昇トレンドは継続しているが、シグナルとのかい離幅が縮小傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ域から%Kが%Dを下抜け短期的な調整局面となっている。

 

東京金の日足では、ロウソク足が5日線を上抜け横ばいとなってきたことから、戻り基調となってきている。ただ、10日線の4464円がレジスタンスとして意識され、上値を抑えている。ロウソク足でも前日ロウソク足に対して上値・下値を切り上げる動きとなってきた。また、ボリンジャーバンドのプラス3σも拡大の勢いが鈍化してきたことから、下げ止まりの兆候が出始めている。為替市場では上場会社の定時株主総会が終了したことで、3月決算期末分の配当金が払い込まれる。そのため、海外投資家からは部分的な配当資金の本国送金が見込まれることで円売り・外貨買いが円安の下支えとなりやすい。

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