★日経平均株価:高値警戒感から上値の重い展開
2-3日の米国株高や外国為替市場での円安進行を背景に買いが強まり、一時100円超上昇した。しかし、買い一巡後は1996年6月のバブル崩壊後の戻り高値(2万2666円)に接近した一方で歴史的な高値圏で利益確定売りが優勢となりマイナス圏まで下げる場面もあった。結局、前日比9円だかの2万22548円と3日続伸して終了した。
★東京外国為替市場:ドル/円は方向感のない展開
ドル/円は、一時114.72円と3月15日以来の高値まで急進したが、その後は反動から下げた。日経平均株価が100円超高からマイナス圏に沈んだうえ、米長期金利も上昇幅を縮めたことでドルは114円台前半まで下げ足を速めた。ただ、株価はその後にプラス圏を回復したため下値も限られるなど方向感のない展開だった。ユーロ/ドルは、ドル/円の急進につれたユーロ売りが出て1.1596ドルまで下げたが、ドル/円失速すると1.1620ドル台まで切り返した。欧州勢参入待ちの様相となっている。
★日本との貿易は不公平:トランプ米大統領
トランプ米大統領は6日、東京での財界トップとの会合で、日本が貿易で不公平な優位に立っているとして、この不均衡を米国での事業展開を容易にすることで是正する意向を示した。大統領は日本市場で米国車の売れ行きが悪いことに言及、日本が米国を不当に扱っていると述べた上で、日本の自動車メーカーが米国での生産を増やすよう求めた。
★サウジ王族の権力争いの影響に注意
サウジ王族の権力争いに世界でも数少ない影響力のある投資家が巻き込まれた。サウジでの反汚職キャンペーンの一環で拘束された王族の中に著名投資家で大富豪のアルワリード王子が含まれていた。同氏はブルームバーグ・ビリオネア指数の富豪番付50位で推定資産190億ドル(約2兆1700億円)を有する。サウジロイヤルファミリーの粛清がもたらすグローバルマネーの動きに影響を与える可能性がある。少なくとも週明けのマーケットが1周して帰ってくるまでは、その影響を見届ける必要がある。
★欧米イベント
○16:00 9月独製造業新規受注(予想:前月比▲1.1%)
○17:00 プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○17:15 10月スイス消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.1%)
○17:50 10月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値(予想:57.4)
○17:55 10月独サービス部門PMI改定値(予想:55.2)
○18:00 10月ユーロ圏サービス部門PMI改定値(予想:54.9)
○19:00 9月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.4%/前年比2.7%)
○22:00 ハンソン・エストニア中銀総裁、講演
○23:00 コスタ・ポルトガル中銀総裁、講演
○24:00 10月カナダIvey購買部協会景気指数
○7日02:10 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
○7日03:00 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○米国は5日から冬時間に移行済み
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