★日経平均株価:北朝鮮情勢悪化で売り優勢
北朝鮮が3日に核実験を強行して米国防長官が『大規模な軍事的対応で臨む』と発言して米朝事情衝突が意識され1ドル=109円台の円高を嫌気した輸出関連株中心に幅広い銘柄が売られ、一時下げ幅を210円超と節目1万9500円を下回った。結局183円安の1万9508円と4日ぶりに反落して終了した。
★東京外国為替市場:全般様子見ムード強くもみ合い商状
ドル/円は、日経平均株価が前週末比200円近く下落し、リスク回避的なドル売り・円買いに振れやすい地合いに変わりはない。また、欧州株先物はマイナス圏で推移したことで、ドル買い材料が乏しく積極的に動きづらい展開だった。ユーロ/ドルは、材料不足から1.188ドル付近で横ばいとなった。本日18時に発表されるユーロ圏7月生産者物価指数が低調だった場合、7日開催のECB理事会に向け、ユーロ買いポジションを整理する動きが警戒されている。下値目処として意識されている1.1850ドルを割り込むと、売りが強まる可能性もある。
韓国の聯合ニュースによると、韓国が北朝鮮のミサイルの発射準備を確認したと15:00過ぎに伝わると地政学リスクによる円買いが優勢となっている。
★ポンド安は9月も継続見通し
ポンドは8月にユーロに対して下落し、これで4カ月連続の下げとなった。対ドルの週間ベースでは1日終了週で2週間連続の上昇となっている。しかしポンドの対ドル相場は先月、昨年10月以来最大の下落を記録した。英国のEU離脱交渉は先月31日、足踏み状態のうちに3回目の交渉ラウンドを終えた。10月19日のEUサミット前に交渉ラウンドはあと2回しか残されていないため、今後数週間はポンド相場にとって極めて重要な意味を持つ。通商問題の協議に移行するには、清算金の問題を含め、十分な進展が必要になる。
★面子を潰された中国
中国はBRICSサミット開催直前に『面子を潰された』かたちとなっているわけで、ロシアとともに『これまでの弾道ミサイル発射と比べ物にならないくらいの憤慨ぶり』は明らか。これまでは『ロシア、中国』という北朝鮮の事実上の『お目付け役』が米国側とも調整役をかって出たというわけだが、そのお目付役を本当に怒らせてしまった以上、『何らかの落とし前』が必要となってくる。そういった意味でも、週末の『核実験というレッドラインを越えてしまった北朝鮮の挑発行為』は逆説的にいえば、『これ以上のモノはないはず』との市場の判断と通じるものがあるのかもしれない。
★北朝鮮への石油供給停止は中国に不利益
中国の環球時報は、北朝鮮による6回目の核実験を受けて同国への石油供給停止や中朝国境の封鎖を行っても、さらなる実験を阻止できるかどうかは分からず、中朝の対立につながり中国の国益を損ねることになると警告する論評を掲載した。
★欧米イベント
○17:30 8月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:52.0)
○18:00 7月ユーロ圏卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.1%/前年比2.1%)
○米国、カナダ(レーバーデー)、休場
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