★日経平均株価:日通し上値の重い展開
日経平均株価は一時80円超高まで上げる場面があったものの、一巡後は徐々に上げ幅を縮小し上値の重い展開となった。外国為替市場で円高が進んだことが嫌気されてマイナス圏で小動きとなった。結局、前週末比3円安の1万9450円と小反落で取引を終了した。
★東京外国為替市場:市場では次の材料待ちでもみ合い相場
ドル/円は米ジャクソンホール経済シンポジウムでイエレン米FRB議長が金融政策に言及せず失望の円高が進んだが、目先反転の可能性からドル売り・円買いは仕掛けにくく、109円台前半で推移した。市場では次の材料待ちとなり動きにくいとの指摘もある。ユーロ/ドルは、ユーロ買いも一巡し、次の材料待ちから1.1920ドル台での小動きが続いた。
市場では『英国市場がサマーバンクホリデー休場ということもあって、海外勢などの動意は乏しい』との指摘もあり、総じて株価にらみの動きとなった。また、一部英紙が『フランスと一部EU諸国が10月にも英国と貿易交渉を開始する用意があり、EU側の譲歩につながる可能性がある』と報じたことで、早期取引では円安・ポンド高が進んだ。しかし、売り一巡後は他の通貨と同様に株安を手掛かりにした円買いが優勢となった。
★アジアの為替市場では中途半端な動き
イエレン米FRB議長の講演では『予想外に何も言わない』とい結果に、市場は一斉にドル売りという反応となった。一方、ドラギECB総裁の講演でも『ユーロ高へのけん制発言がない』ことを確認すると、ユーロは再び上値を試す動きとなった。今回の講演では、どちらも『言わなかったこと』に対する反応となった。週明けのアジア市場では、両中銀総裁の発言に対する材料消化がなされると思いきや、週末の北朝鮮の中途半端なミサイルの打ち上げに失敗した後、アジア市場でも中途半端な相場展開となっている。
★米ハリケーン上陸前に売りポジション増
『カテゴリー4』のハリケーン『ハービー』は25日に上陸し、周辺地域がおオア前に見舞われた。この地域の製油所では日量500万バレルの原油が処理されている。米国の原油在庫の減少をきっかけに価格が上昇した翌日、ハリケーンの影響で原油需要が後退する可能性があるとの見方から価格は反落した。米商品先物委員会8CFTC)のデータによると、ヘッジファンドによるWTIの先物とオプションの買越残高は22日終了週に2万1467枚減少し25万2974枚と、6月後半以降で最大の落ち込みを示した。買いポジションが3.8%減る一方で、売りポジションは9.3%増えた。
★欧米イベント
○17:00 7月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比4.9%)
○29日00:30 米財務省、2年債(260億ドル)入札
○29日02:00 米財務省、5年債(340億ドル)入札
○英国(サマーバンクホリデー)、休場
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