★中4月消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI):まちまちの結果
中国国家統計局が発表した4月CPIは前年同月比1.2%上昇となり、市場予想の1.1%上昇を上回った。一方で、4月PPIは前年同月比6.4%となり、し上昇の6.7%上昇を下回った。
中国の4月物価指標が落ち着いた内容となり、過度なリスク回避は抑制された。
★日3月の景気動向指数:一致指数は市場予想を下回った
内閣府が発表した3月の景気動向指数(CI、速報)は現状を示す一致指数が114.6となり、市場予想の114.7を下回った。先行指数は105.5となり、市場予想の105.50と同じだった。
★日経平均株価:値幅少ないこう着感の強い展開
1ドル=113円台後半の円安を好感して輸出関連や景気敏感株への買いが優勢となった。しかし、節目tとなる2万円を目前に利益確定売りが出やすく上げ渋る展開となった。結局、前日比57円高の1万9900円と反発して終了した。
★東京外国為替市場:アジア市場では狭いレンジ内の展開
ドル/円は、日経平均株価が上げ幅縮小でドル買い・円売りの流れが弱まる場面があったが、市場では『ドルを買い遅れた投資家が多い』との指摘があり、ドルは押し目買いが入りやすく、下値が堅いとの見方もある。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下が一服したことを受けて、ユーロも一旦上値が重くなった。為替市場は欧米市場で動きやすい展開が続いていることから、欧州勢待ちの様相となっている。
★欧州市場ではドラギECB総裁が欧州議会で証言を行う
ドラギ総裁は基本的な金融緩和の持続姿勢を堅持させているが、斬新的な緩和縮小の地ならしメッセージが見られるとユーロの押し目買い要因となりやすい。このところ欧州経済指標の改善が相次いでいるほか、7日の仏大統領選ではマクロン氏が勝利したことで、政治・金融リスクが後退している。また、10-13日にはG7財務相・中銀総裁が予定されている。ドイツをはじめとした貿易黒字は米国のトランプ尾政権から批判されており、G7で不要な通貨・通商摩擦の議論を回避するため、ユーロ安を促すような発言は自粛する可能性が高い。
★米国市場では4月の輸入物価指数が公表
米国では4月にかけて、原油などの資源価格が下落した。4月は米雇用統計で賃金も伸び悩んだほか、トランプ政権の過度な政策期待が一服となっており、改めて物価の低迷が意思きされやすい。
11日の生産者物価指数(PPI)、12日の消費者物価指数(CPI)といった物価指標が相次いで公表されるが、軒並み下振れが意識される。一方で、12日の小売売上高は、自動車販売の急減一服やイースター商戦の底堅さなどが支援材料となりやすい。
★欧米イベント
○15:45 3月仏貿易収支(予想:60億ユーロの赤字)
○15:45 3月仏経常収支
○15:45 3月仏鉱工業生産指数(予想:前月比1.0%)
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○20:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○21:30 4月米輸入物価指数(予想:前月比0.1%)
○23:30 EIA週間在庫統計
○11日01:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○11日02:00 米財務省、10年債(230億ドル)入札
○11日02:20 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○11日03:00 4月米月次財政収支(予想:1790億ドルの黒字)
○11日06:00 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表(予想:1.75%で据え置き)
○英中銀金融政策委員会(MPC、11日まで)
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