★中4月製造業PMIと非製造業PMI:景気回復一服
29日の中国国家統計局と物流購買連合会がまとめた中4月製造業PMIは51.2となり、市場予想の51.7を下回った。また、4月非製造業PMIも54となり、3月の55.1を下回った。
★日経平均株価:好決算銘柄買われプラス圏に浮上
米国株の下落、北朝鮮などの根強い地政学リスク、ドル高やユーロ高、円安の一服などが悪材料となりやすい。前週末からは米1-3月期GDPに続き、中国の製造業PMIも悪化しており、昨年後半からの世界経済の急回復にペースダウンの懸念が広がっている。本日は海外市場でメーデーなどによる休場が目立ち、市場売買エネルギーの低下が懸念される。そのため、新規投資の見送りと戻り売りの圧力が想定される。日経平均株価は前営業日比42円安の1万9154円で寄り付いた。その後は前週までの好決算銘柄への下値拾いのほか、今後の決算発表での抵抗力増強期待などでプラス転換となってきた。
★東京外国為替市場:米長期金利上昇でドル底堅い展開
ドル/円は、地政学リスクが後退したわけではないが、今週はFOMC,米国4月雇用統計、そして7日にはフランス大統領の決選投票などが予定されており、積極的な売買は手控えざるを得ない状況となっている。また、本邦の大型連休を控えるなか、本日は中国や栄光をはじめ欧州の大半の市場でメーデーのため休場となるため、基本的には動意が薄い展開となりそうだ。ユーロ/ドルは、ポンドの急騰も手伝い、ややつれ高現象で底堅い展開であるが、ドルを買い戻す動きも散見されており、方向性の乏しい展開となっている。
本邦輸出勢は期日決済分以外の本格的なドル売りオーダーはあしたまで様子見スタンス。米系短期前は111.80円からドル売りが継続的い観測されている。また、本邦輸入勢は110.85円からドル買いが観測されている。米系短期筋も引き続き110円台でドル買いスタンスを維持している。
★北朝鮮高官:核開発継続を示唆:トランプ大統領は様子見
朝鮮中央通信は、北朝鮮の韓外務次官が駐ロシア大使と会談し、『米国の核戦争の脅威から国の自主権と生存権、朝鮮半島の平和を守るため、核抑止力を強化する措置を引き続き講じていく』と述べ、核開発を継続する方針を示唆したと報じている。
一方、CBSテレビは、トランプ米大統領へのインタビューとして、『北朝鮮のミサイル発射は、金朝鮮労働党委員長国が米国などを極めて不満に思うことを理解している』『中国の習国家主席は尊敬できる人物』『北朝鮮への軍事行動はまだ分からない。様子を見る』と報じている。
★米1-3月期GDP悪化でも米利上げペース変わらずの見込み
米商務省が28日発表した今年1-3月期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比+0.7%の低い伸びにとどまった。GDP成長率は市場予想を下回り、昨年10-12月期の+2.1%から急減速となった。個人消費がさえない結果となったことや、企業の在庫投資が減少したことが成長率鈍化の要因とみられている。
しかし、市場関係者の間では『1-3月期における低調な個人消費は、天候要因の影響を受けた一時的な現象ではないか』との見方が多い。また、同日発表された今年1-3月期の雇用コスト指数(ECI)では、民間部門の賃金・給与が前期比+0.8%と市場予想を上回り、2007年10-12月期以来で最大の伸びとなっていることから、米利上げペースは鈍化しないとの観測が広がっている。
★4月25日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(4月18日) ⇒ (4月25日)
・円 :▲30,463 ⇒ ▲26,869
・ユーロ :▲21,649 ⇒ ▲20,895
・ポンド :▲99,490 ⇒ ▲91,182
・豪ドル :+43,262 ⇒ +42,702
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