FITS エコノミックレポート

ドル/円欧米市場動向:5分足 米財政策遅延懸念でドル安傾向!

 

★欧米市場序盤では、ドルの戻りはぬ部く、111.40円台と年初来安値圏でもみ合い推移となった。欧州株が前面安で推移、米長期金利も再低下するなか、リスク回避の動きが強まり、円買いの動きが再燃した。その後、欧州株やNYダウ先物が下げ渋り米長期金利も低下幅を縮小するなか円買いは一巡した。米長期金利が上昇すると111.43円付近まで持ち直したものの、米長期金利が再低下すると失速した。米長期金利の動向に左右される展開となった。米2月中古住宅販売件数の下振れや株安を受けて軟調地合いが継続した。節目の111.00円を下抜けると110.71円まで下落したが、株安や米長期金利低下が一服すると下げ渋った。しかし、『オバマケア代替案可決に十分な票が集まっていない』との報道で再び下げる展開となった。一時110.73円まで下げたが、NYダウが再びプラス圏を回復するなど株価の買い戻しを支えにショートカバーが入った。

 

引け高もみ合いで終了したことにより、一旦ドル売り一服感が出ている。ただ、トランプ政権による経済政策の実施の遅れの思惑が米長期金利の低下を招き、強いてはドル売りにつながっている。23日に採決が行われる『オバマケア』の代替法案に対して、共和党内から法案通過を阻止する動きがあり、減税法案など重要法案の審議にも遅れが生じると見れている。今晩代替法案が通過しないと、もう一段のドル売りが強まる可能性が高い。

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