★米国株式市場は上昇:引けにかけて買い戻し強まる
NYダウは2.64ドル高の20858.19、ナスダックは1.26ポイント高の5838.81で取引は終了した。ECB理事会でドラギ総裁が政策金利の据え置きを発表したことで買いが先行した。ただ、原油価格が50ドルの大台を割り込んだほか、ドル高や米長期金利が大幅上昇したことを嫌気され、70ドル超下げる場面もあったが、引けにかけては買い戻しが入るなど方向感がなかった。米2月雇用統計を控えて積極的な売買は手控えられた。VIX指数は11.86から12.30へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル高傾向
米長期金利の上昇を背景にドル買いが強まり一時114.96円まで値を上げたが、115.00円に観測されているオプションに絡んだ売りに頭を抑えられると114.60円台まで売りに押された。ただ、米10年債利回りが一時2.607%と昨年12月16日以来の水準まで上昇幅を広げるとつれる形で115.00円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が定例理事会の記者会見で『新たなTLTROに関する議論はなかった』『金利引き下げの可能性は低下した』と述べると買いが進行した。一時1.0615ドルまで買い上げられた。ただ、米長期金利の上昇に伴いその後は戻り売りに押され1.0560ドル台まで上げ幅を縮める場面もあった。
★NY原油先物市場は大幅続落:米原油在庫増を嫌気した売り
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が前週比大幅増となったことが引き続き嫌気された。そのため、節目である50ドルを割り込むと投げ売りも巻き込み、一時48.59ドルと昨年11月30日以来の安値を付けた。昨年の減産合意後の上昇分がはく落することとなった。OPECの加盟国、非加盟国による減産進展などが下支えとなっていたが、米国原油在庫の増加がマイナス要因となっている。
★NY金・銀先物市場は続落:8日続落で1200ドルの攻防
NY金先物市場は、1200.60ドルから1208.90ドルのレンジで推移した。3月のFOMCで米利上げがほぼ織り込まれるなか、金市場への資金の流入が細るとみた売りが続き8日続落となった。1200ドル割れの攻防を迎えている。
★米国債券市場は続落:引き続き3月利上げを意識した売り
米国債券市場で長期ゾーンは9日続落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.60%と昨年12月6日以来の高水準で終了した。引き続き米3月利上げを意識した売りが優勢となった。また、ドラギECB総裁が追加緩和に消極的な姿勢を示したことを受け、ドイツ長期債が売られたことも重しとなった。
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