★米国株式市場は下落:欧州株安につれ利益確定売り優勢
NYダウは19.04ドル安の20052.42、ナスダックは3.21ポイント安の5663.55で取引を終了した。仏大統領選に向けた集会で、有力候補のルペン氏がEU離脱を公約に掲げたことから欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。前週末に買いが進んだ反動から持ち高調整の売りが出たほか、トランプ政権下での政策運営に対する不透明感も嫌気され、軟調推移となった。ただ、一段と売りを進める材料にも乏しく下値は限られた。VIX指数は10.98から11.35へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク回避の動きから円買い強まる
トランプ政権下に不透明感が存続すること、フランス大統領選挙を4-5月に控え、候補者の極右政党・国民戦線のルペン党首がEU離脱の是非を問う国民投票を実施する方針を示したことが警戒感につながった。リスク回避の動きにつながり、米長期金利が低下したことや株価が弱含んだことから、112円を割れると目先のストップロスを巻き込みなら111.60円台まで下落した。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が議会証言で、ユーロ圏のリスクは『依然下向き』、インフレを押し上げるために依然金融支援が必要で、見通しが悪化した場合にはQEの拡大も可能とした。また、フランスがEU離脱の是非を問う国民投票を実施する可能性が嫌気されユーロ売りに拍車がかかった。
★NY原油先物市場は反落:米リグ稼働数の増加を嫌気した売りが優勢
先週末に発表された米国での石油掘削装置(リグ)の稼働数が、前週比で17基増加の583期まで増加し、約1年5カ月ぶりの水準まで増加した。そのため、米国の供給過剰を警戒する売りが優勢となった。また、米国株が下落したことも影響した。
★NY金・銀先物市場は上昇:リスク回避の買い優勢に
NY金先物市場は、1220.80ドルから1237.50ドルのレンジ推移となった。トランプ米政権の政策運営や独・仏などの政局に対する先行き不透明感が強まり、安全資産とされる金の買いが優勢となった。為替市場でも、リスク回避の円買いが強まるなど市場の警戒ムードが徐々に高まっている。
★米国債券市場は続伸:仏国債から米国債へ資金がシフト
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.41%で終了した。仏政局の先行き不透明感から仏国債が売られ、安全な米国債へ資金を移す動きが広がった。そのため、一時2.40%まで低下した。
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