銀先物

銘柄紹介-銀先物

銀先物の特徴

銀先物のアイコン

 銀と人類の関係は古く、メソポタミアのウルク文化(紀元前3400年から紀元前3100年頃)やエジプトのゲルゼー文化(紀元前3400年から紀元前前3000年ころ)の出土品から銀製の装飾品が発見されています。日本では日本書紀の中で銀の記載があり、人類の歴史は銀とともにあったとも言えます。

 銀は、銀白色の貴金属で展延性は金に次いで大きく、電気・熱の伝導性は金属の中で最大です。加工がしやすいので、貨幣、装飾品などに使われてきました。現代でもそのすぐれた伝導性を生かした電子部品や精密機器などに利用されています。

 大阪取引所で取引されている銀先物は、純度99.99%以上の銀地金を標準品とした先物取引です。取引単位は10キログラム(10,000グラム)で取引されています。0.1円刻みで値段が動きますので、0.1円動くと1,000円の損益が発生します。

 大阪取引所で行われている取引は先物取引であり、現物取引ではありません。銀先物は、最長で12ヶ月先の限月を取引することができます。取引の種類は先物取引なので、証拠金で取引することができ、転売または買戻しすることで決済することができます。

 銀最大の需要は、産業用品としての需要です。総需要の約半数が半導体や電子部品などの産業用品として使われています。産業用品の次に多いのが投資需要で宝飾品需要よりも多くなっています。投資としての需要が多い地域は、インド、アメリカ、ドイツなどです。主に地金やコインなどが投資対象になっています。

 実需とは別に、金との価格差が意識されることがあります。金価格を銀価格で割って相対的な価格差を出す「金銀比価」が投機マネーの資金流入を加速させることがあります。

銀先物の値動き

銀先物の取引概要

銀先物の取引概要は次のとおりです。

銀先物
取引の種類 現物先物取引
標準品 純度99.99%以上の銀地金
倍率 2024年4月限まで 10,000倍
2024年6月限以降 30,000倍
呼値とその値段 1gにつき0.1円刻み
取引単位 2024年4月限まで 10,000g(10kg)
2024年6月限以降 30,000g(30kg)
決済方法(※1) 1.転売または買戻し
2.最終決済(現物受渡しによる決済)
受渡値段(※1) 取引最終日の日中立会におけるVWAP
受渡日時(※1) 毎月の最終営業日の正午まで(12月の受渡日は28日の正午まで。受渡日が休業日又は大納会に当たるときは順次繰上げ)
受渡供用品(※1) 標準品と同等であって、取引所が指定する商標等の刻印のあるもの。受渡品の供用量目の許容限度増減は6%以内
建玉数量の制限 一般委託者
1番限:1,500枚
全限月合計:6,000枚
清算値段 夜間立会の開始時から日中立会終了時までの立会いにおける最終約定値段等
※必要な場合は、上記に関わらず株式会社日本証券クリアリング機構(JSCC)が適当と認める数値に修正されます。
限月 2月、4月、6月、8月、10月、12月のうち直近6限月
建玉保有期限 当月限納会日の属する月の15日(※2)
値幅制限 1.制限値幅:
通常制限値幅 10%
第一次拡大制限値幅 20%
第二次拡大制限値幅 30%
※ただし、市況等を勘案し、呼値の制限値幅を臨時で見直すことがあります。

2.DCB(即時約定可能値幅):直近約定値段を中心に下記の値を加減して得た幅
寄付板合わせ時 3.0円
ザラバ時 1.0円
引板合わせ時 2.0円
サーキット・ブレーカー 中心限月の取引において、制限値幅上限(下限)で約定又は買(売)気配が提示され、1分の間に制限値幅上限(下限)から制限値幅の10%を超えて下落(上昇)して取引が成立しない場合、取引を10分間中断します。
立会終了直前20分、サーキットブレーカーの発動はありません。

※1.インターネット取引スタンダードコースでは、原則、受渡決済をおこなっておりません。
※2.インターネット取引スタンダードコースでは、建玉保有期限を過ぎた場合、当該日時以降の立会において決済されます。


参考文献:
・百科事典マイペディア
World sivler survey 2020

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