パラジウム先物

銘柄紹介-パラジウム先物

パラジウム先物の特徴

パラジウム先物のアイコン

 パラジウムは、銀白色に輝く貴金属です。金や白金ほど宝飾品としての需要が少ないため、一般にはあまりなじみがない貴金属ですが、近年では、その希少性と自動車触媒としての需要増加から急速に注目が集まっています。

 大阪取引所で取引されているパラジウム先物は、純度99.95%以上のパラジウム地金を標準品とした先物取引です。取引単位は500グラムで取引されています。

 大阪取引所で行われている取引は先物取引であり、現物取引ではありません。パラジウム先物は、最長で12ヶ月先の限月を取引することができます。取引の種類は先物取引なので、証拠金で取引することができ、転売または買戻しすることで決済することができます。

 パラジウムに注目が集まりはじめたのは、自動車触媒としての需要増加です。自動車の触媒には、プラチナやパラジウムが利用されており、ディーゼル車の排ガスには、プラチナ。ガソリン車の排ガスにはパラジウムを使用するのが一般的です。排ガス規制によるディーゼル車の生産台数減少はガソリン車の生産台数増加につながり、パラジウム需要の増加を招きました。自動車触媒以外では、機械部品、化学製品、歯科の詰め物などに使われています。金や白金のような投資としての需要はそれほどありません。

 供給面では、その産地が限られていることもパラジウムの特徴のひとつです。パラジウムは鉱山での掘削によって生産されますが、その産地は、決まっており、その大多数がロシア、南アフリカ、北米の一部の地域です。ロシアと南アフリカの生産量を合わせると世界の生産量の4分の3を上回っています。ロシア情勢が白金価格にも影響を及ぼします。また、南アフリカの鉱山で頻繁に起きているストライキにも注意が必要です。

パラジウム先物の値動き

パラジウム先物の取引概要

パラジウム先物
取引の種類 現物先物取引
標準品 純度99.95%以上のパラジウム地金
倍率 2024年4月限まで 500倍
2024年6月限以降 3,000倍
呼値とその値段 1gにつき1円刻み
取引単位 2024年4月限まで 500g
2024年6月限以降 3,000g
決済方法(※1) 1.転売または買戻し
2.最終決済(現物受渡しによる決済)
受渡値段(※1) 取引最終日の日中立会におけるVWAP
受渡日時(※1) 毎月の最終営業日の正午まで(12月の受渡日は28日の正午まで。受渡日が休業日又は大納会に当たるときは順次繰上げ)
受渡供用品(※1) 標準品と同等であって、取引所が指定する商標等の刻印のあるもの。受渡品の供用量目の許容限度増減は15%以内
建玉数量の制限 一般委託者
1番限(取引最終日の属する月):60枚
1番限(上記以外の月):120枚
2番限:240枚
全限月合計:2,500枚
清算値段
(帳入値段)
夜間立会の開始時から日中立会終了時までの立会いにおける最終約定値段等
※必要な場合は、上記に関わらず株式会社日本証券クリアリング機構(JSCC)が適当と認める数値に修正されます。
限月 2月、4月、6月、8月、10月、12月のうち直近6限月
建玉保有期限 当月限納会日の属する月の15日(※2)
値幅制限 1.制限値幅:
通常制限値幅 10%
第一次拡大制限値幅 15%
第二次拡大制限値幅 20%
※ただし、市況等を勘案し、呼値の制限値幅を臨時で見直すことがあります。

2.DCB(即時約定可能値幅):直近約定値段を中心に下記の値を加減して得た幅
寄付板合わせ時 90円
ザラバ時 30円
引板合わせ時 60円
サーキット・ブレーカー 中心限月の取引において、制限値幅上限(下限)で約定又は買(売)気配が提示され、1分の間に制限値幅上限(下限)から制限値幅の10%を超えて下落(上昇)して取引が成立しない場合、取引を10分間中断します。
立会終了直前20分、サーキットブレーカーの発動はありません。

※1.インターネット取引スタンダードコースでは、原則、受渡決済をおこなっておりません。
※2.インターネット取引スタンダードコースでは、建玉保有期限を過ぎた場合、当該日時以降の立会において決済されます。

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