バージ灯油先物

銘柄紹介-バージ灯油先物

バージ灯油先物の特徴

バージ灯油先物のアイコン

バージ灯油先物は、東京商品取引所で取引される灯油先物の代表銘柄です。
 バージ灯油先物は、「日本工業規格のK2203の1号の品質基準に適合する灯油」を標準品としています。

取引単位はプラッツドバイ原油先物やバージガソリン先物と同じ50キロリットルで取引されています。10円刻みで値段が動き、10円動くと500円の損益が発生します。

 東京商品取引所で行われている取引は先物取引であり、現物取引ではありません。バージ灯油先物は、最長で6ヶ月先の限月を取引することができます。取引の種類は先物取引なので、証拠金で取引することができ、転売または買戻しすることで決済することができます。バージとは、水上輸送に使われる船舶の一種です。受渡し決済をするためには、船舶での受渡しが必要になります。

 灯油は、無色透明の液体であり、主に暖房用に利用されます。日本国内で流通している灯油は、「白灯油」に区分され、硫黄分が80ppm以下で匂いが少ないという特徴を持ち、燃焼性においても優れています。

 灯油の最大需要は暖房用であり、冬場が最大の需要期になります。他の石油製品とは異なり、季節変動が大きいことが特徴です。

 原油から精製される灯油は、原油の価格相場の価格変動の影響を大きく反映されます。 米国シェールオイルの生産状況、OPECの動向、地政学的リスク、在庫状況などが原油価格の変動要因ですが、製品である灯油は、シンガポール製品市況、国内需給、他の石油製品との得率調整などが価格変動要因に挙げられます。

製品である灯油と原油との価格差を利用したクラック・スプレッドや限月間の価格差を活用したカレンダースプレッドなど色々な売買戦略が行えることもエネルギー市場の魅力の一つです。

バージ灯油先物の値動き

バージ灯油先物の取引概要

バージ灯油先物の取引概要は次のとおりです。

バージ灯油先物
取引の種類 現物先物取引
標準品 日本工業規格のK2203の1号の品質基準に適合する灯油
倍率 50倍
呼値とその値段 1キロリットル当たり10円刻み
取引単位 50キロリットル
決済方法(※1) 1.転売または買戻し
2.最終決済(現物受渡しによる決済)
受渡値段(※1) 当月限納会日の日中立会におけるVWAP
受渡日時(※1) 当月限の1日から当月限の末日まで
受渡場所(※1) 海上出荷設備を有する神奈川県、東京都及び千葉県に所在する製油所又は油槽所のうち、当社が指定した場所とする
受渡方法 (※1) (1) 受渡場所の選択権:渡方に帰属する
(2) 受渡方法:内航船による受渡
(3) 受渡日の選択権:原則として、受方に帰属する
(4) 受渡当事者の決定:抽選により決定する。但し、納会日から抽選で決定するまでの間に、合意により受渡当事者の組合わせが成立した場合には、この限りではない
(5) 分割受渡:受渡に当たっては、分割して受渡を行うことができる
建玉数量の制限 一般委託者
当月限:250枚
翌月限:500枚
その他の限月:各1,500枚
清算値段 終値
限月 新甫発会日の属する月の翌々月から起算した6月以内の各月(6限月制)
建玉保有期限(※2) 当月限納会日の属する月の15日
値幅制限 1.制限値幅:
通常制限値幅 20,000円
※ただし、市況等を勘案し、呼値の制限値幅を臨時で見直すことがあります。

2.DCB(即時約定可能値幅):直近約定値段を中心に下記の値を加減して得た幅
寄付板合わせ時 3,000円
ザラバ時 1,000円
引板合わせ時 2,000円
サーキット・ブレーカー 原則なし

※1.インターネット取引スタンダードコースでは、原則、受渡決済をおこなっておりません。
※2.インターネット取引スタンダードコースでは、建玉保有期限を過ぎた場合、当該日時以降の立会において決済されます。

参考文献:
エネルギー取引の基礎知識-東京商品取引所

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