小豆先物

銘柄紹介-小豆先物

小豆先物の特徴

小豆先物のアイコン

 小豆は一般的には「アズキ」と読みますが先物取引では「ショウズ」と読みます。小豆は縄文時代より日本で食されており「古事記」でも五穀の一つとして登場します。神事や厄除け魔除けなどに古くから利用され、今でも伝統的行事がある際には、小豆のお菓子が用いられたり、お祝い事があるときには赤飯が食べられたりしています。

 大阪取引所で取引されている小豆先物は、「北海道産小豆のうち、一般小豆(普通小豆)2等合格品」を標準品としています。

取引単位はいずれも80袋で取引されています。1袋に30キロの小豆が入るので80袋で2,400キログラムが1枚あたりの取引量です。10円刻みで値段が動きますので、10円動くと800円の損益が発生します。

 大阪取引所で行われている取引は先物取引であり、現物取引ではありません。小豆先物は、最長で6ヶ月先の限月を取引することができます。取引の種類は先物取引なので、証拠金で取引することができ、転売または買戻しすることで決済することができます。

 小豆は「普通小豆」、「大納言小豆」、「その他の小豆」の3種類に分類することができます。大納言小豆は、大粒で皮が破れにくい特徴を持つ価格的にも高級な小豆です。甘納豆や粒あんの原料になります。大阪取引所の標準品は普通小豆で、市場で出回っている標準的小豆のほとんどがこれに当たります。

 小豆は日本全国で生産されていますが、作付け面積では北海道が全体の約80%を有しています。小豆は海外からも輸入されていますが、関税割当制度の関係もあり、基本的に国内生産量で不足する分を輸入しています。現在約22,500トンを輸入しており、主な輸入元は中国とカナダで、カナダ産は中国産小豆と比べ良品といわれており、人気があります。

小豆の生育期間は5月下旬から9月下旬の約4カ月でこの間が小豆の天候相場にあたります。小豆の産地である北海道の天候によって豊作、凶作がきまります。気温と降霜、日照不足などは、小豆の生育に影響を及ぼすとされています。

小豆先物の値動き

小豆先物の取引概要

小豆先物の取引概要は次のとおりです。

小豆先物
取引の種類 現物先物取引
標準品 北海道産小豆のうち、一般小豆(普通小豆)2等合格品
倍率 80倍
呼値とその値段 30キログラム(1袋)につき10円刻み
取引単位 2,400キログラム(80袋)
決済方法 1.転売または買戻し
2.最終決済(現物受渡しによる決済)(※1)
受渡値段 取引最終日の日中立会におけるVWAP(※1)
受渡日時 毎月最終営業日の前営業日の正午まで(12月については24日の正午まで)(※1)
受渡場所 取引所の指定倉庫(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県及び北海道の各港に所在)(※1)
受渡方法 渡方は指定倉庫発行の倉荷証券をJSCCに提出し、受方は受渡値段による受渡代金をJSCCへ支払う (※1)
建玉数量の制限 一般委託者
1番限:20枚
2番限:50枚
3番限:150枚
4番限:300枚
5番限:500枚
6番限:500枚
清算値段 夜間立会の開始時から日中立会終了時までの立会いにおける最終約定値段等
※必要な場合は、上記に関わらず株式会社日本証券クリアリング機構(JSCC)が適当と認める数値に修正されます。
限月 直近6限月
建玉保有期限 当月限納会日の属する月の15日(※2)
値幅制限 1.制限値幅:
通常制限値幅 8%
※ただし、市況等を勘案し、呼値の制限値幅を臨時で見直すことがあります。

2.DCB(即時約定可能値幅):直近約定値段を中心に下記の値を加減して得た幅
寄付板合わせ時 300円
ザラバ時 100円
引板合わせ時 200円
サーキット・ブレーカー 原則なし

※1.インターネット取引スタンダードコースでは、原則、受渡決済をおこなっておりません。
※2.インターネット取引スタンダードコースでは、建玉保有期限を過ぎた場合、当該日時以降の立会において決済されます。

参考文献:
農産物取引の基礎知識-東京商品取引所
・めちゃくちゃくちゃ売れてるマネー誌ダイヤモンドzaiが作った「商品先物取引」入門

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