FITS エコノミックレポート

東京金の60分足ではもみ合い相場から下放れ!

2019/03/04/03:02:37

 

★2月22日以降の東京金60分足では、もみ合い相場から徐々に加速する下落となった。ただ、引けにかけては下げ止まる展開となっており、週明けの寄り付き後の動きが注目される。もみ合い相場が長かっただけに、さらなる下落ではストップロス巻き込む動きには注意が必要となる。

 

NY金先物市場は一時1291.30ドルまで売られた。世界的な株高を背景に安全資産の金買いは大幅に縮小し、金先物は節目となる1300ドルを1ヵ月ぶりに下回った。米通商代表部(USTR)は3月1日に設定されていた米中両国による貿易協議の期限延長を正式に発表したことから、欧米やアジア諸国の株価指数が総じて上昇し、株高を受けて米長期金利は上昇したことなどが売り材料となった。また、外国為替市場でドルがユーロに対して強含みに転じたことも金先物相場の下落を促す一因となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯が上値にある一方で、下落途中での出来高が少ないことから、含み損を抱えた買い方が多く残っている。下値で出来高が膨らむかが注視される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロランがレジスタンスとなりMACDとシグナルがかい離幅を拡大させて下落基調となっていることで、下落の勢いが強いことを示している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%K:3.70、%D:5.60と短期的にはかなり売られ過ぎ過熱感が出ている。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識される25日SMA(青線)4,658円を下抜けしてきた。週明けの寄り付きで25日SMAを回復出来るかが焦点となる。25日SMAを下抜けると、75日SMAの4,537円、260日SMAの4,505円が視界に入ってくる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:45.95、%D:53.82と過熱感なく両線とも下向きとなっていることで、下押し圧力が強い。NY金は節目として意識されていた1,300ドルを下抜けしたことから、直ぐに回復できないと下値模索の動きとなりやすい。為替市場では、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いフローが持ち込まれ一気に上昇基調となった。しかし、週末に公表された米経済指標は相次いで予想を下回る結果となったことで、ドルの上値追いも限界がありそうだ。米企業による大型起債が相次いでいることから、需給悪化懸念した債券売りが先週から強まっている。

週明けの東京金は、25日SMAを挟んだ動向に注目される。下抜けすると昨年8月16日安値と1月7日安値を結んだトレンドラインが視界に入る。トレンドラインを下抜けると、上昇トレンドから反転の兆しとして意識される。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易交渉の進展期待でドル買い!

2019/03/04/03:00:28

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が続伸となる中、リスク選好の円安が持続した。なお欧州株は全面高で取引を開始した。欧州株が全面高で推移、日経先物も70円高となる中、リスク選好の円安地合いが持続した。112.00円に観測されていた売り注文をこなすことができず、その後は米長期金利の上昇が一服したこともあり、ドル買いの勢いも鈍化した。

欧州市場終盤には111.70円へ緩んでいたが、NY勢が参入すると円売りが優勢となり、111.90円台へ反発した。111.90円台には利益確定売りなど継続的に売りが持ち込まれ、欧州通貨でのドル売りもあり上値の重い展開となった。低調な米経済指標が相次いだことで一時111.60円台まで下押ししたものの、米長期金利が上昇傾向のあったことで下値も限定的となった。月初のロンドンフィキシングにかけて111.90円台を回復した。米長期金利が2.74%半ばまで再び上昇するとドル買いが優勢となった。米中貿易交渉が近く何らかの合意に達するとの期待でドル買い優勢となり112円台を付けたが、引けにかけては弱含んだ。

 

★欧米主要経済指標

・独・2月失業率:5.0%(予想:5.0%、1月:5.0%)
・独・2月失業者数:-2.1万人(予想:-0.5万人、1月:-0.4万人←-0.2万人)
・独・2月製造業PMI改定値:47.6(予想:47.6、速報値:47.6)
・ユーロ圏・2月製造業PMI改定値:49.3(予想:49.2、速報値:49.2)
・ユーロ圏・2月消費者物価指数速報値:前年比+1.5%(予想:+1.5%、1月:+1.4%)
・ユーロ圏・2月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.0%(予想:+1.1%、1月:+1.1%)
・ユーロ圏・1月失業率:7.8%(予想:7.9%、12月:7.8%←7.9%)
・英・2月製造業PMI:52.0(予想:52.0、1月:52.6←52.8)
・英・1月住宅ローン承認件数(中銀):6.68万件(予想:6.34万件、12月:6.45万件←6.38万件)

・米・12月コアPCE価格指数:前年比+1.9%(予想:+1.9%、11月:+1.9%)
・米・1月個人所得:前月比-0.1%(予想:+0.3%)
・米・12月個人消費支出:前月比-0.5%(予想:-0.3%、11月:+0.6%←+0.4%)
・カナダ・10-12月期GDP:前期比年率+0.4%(予想:+1.0%、7-9月期:+2.0%)
・米・2月製造業PMI改定値:53.0(予想:53.7、速報値:53.7)
・米・2月ISM製造業景況指数:54.2(予想:55.8、1月:56.6)
・米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:93.8(予想:95.9、速報値:95.5)
・米・2月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.6%(速報値:2.5
・米・2月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.3%(速報値:2.3)

 

★欧米市場のポイント

・111.64-112.07円のレンジ相場

・欧州の株式相場は概ね上昇

・ロンドン・フィキシングに絡んだドル買い

・米中貿易交渉の進展期待

・安全資産とされる米国債に売り(金利は上昇)

・米国経済指標は軒並み予想下回り

・VIX指数は14.78から13.57へ低下

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日経225は6日目で100日SMAを上抜け!

2019/03/01/16:09:49

 

★日経225の日足では、100日SMA(黒線)がレジスタンスとなり5日間上値を抑える展開となっていた。そのため、市場の雰囲気は上値の重さが意識されていた。しかし、前日発表された米10-12月期国内総生産(GDP)速報値や米2月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を上回ったことを背景に米長期金利が上昇したことで円売り・ドル買いが進行して111円台後半まで円安が進んだことが、昨日までの重たい雰囲気を打ち消した。

100日SMAを上抜けたことで、次の上値目処は260日SMA(茶線)21,979円200日SMA(紫線)22,052円が節目となる。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%K:91.49、%D:91.28とかなり買われ過ぎ過熱感が出ており、いつ下落調整しても不思議では状況となっている。

 

下値では10日SMA(黄線)21,443円75日SMA(緑線)21,129円25日SMA(青線)21,055円がサポートとして意識される。また、昨年12月26日安値と2月8日安値を結んだトレンドラインもサポートして意識される一方で、下抜けするとトレンドの変化の兆しとなる。

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東京白金は週足とストキャスティクスで大きなミス回避!

2019/03/01/10:28:04

 

★東京白金の週足では、昨年11月9日週にレジスタンスとなった52週SMA(緑線)3,016円を上抜けしてきている。ただ、過去何度も52週SMAを上抜けても押し戻される展開となった。

どんな状況で押し戻されるかを見ると、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)で買われ過ぎまで上昇した後に、下落基調となることが多い。

このリズムからすると、東京白金の上昇基調は継続しそうな様相となっている。ただ、日足では10連陽となっていることから短期的には過熱感がある。そのため、調整的な下落となる可能性があるが、過去の経験則からすると押し目買いのチャンスとなりやすい。

次の上値目処は、昨年11月9日週高値3,177円200週SMA(紫線)の3,407円となる。

週足のストキャスティスの動向を注視しながら取引した場合、底値売りや天井買いのような大きなミスが少ないように思える。

 

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イールドスプレッドで3月1日の米国株市場を先取り!

2019/03/01/09:46:37

 

2月28日(木)の米国3市場は、NYダウ:69.16ドル安の25,916.00ドル、S&P500:7.89ポイント安の2,784.49ポイント、NASDAQ:21.98ポイント安の7,532.53と3指数ともに下落した。一方、米長期金利は、2.718%に上昇(価格は下落)した。『27日付けPERと株価から逆算』して2月28日付け予想PER計算すると、NYダウ:16.61倍、S&P500:17.22倍、NASDAQ:23.26倍と、3指数ともに前日より低下(割安)した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:14.98倍、S&P500:16.58倍、NASDAQ:21.74倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に28日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.302%、S&P500:▲3.089%、NASDAQ:▲1.581%と、3指数ともにイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。米長期国債は、10-12月期米GDP速報値など予想を上回る米経済指標が相次いだことで債券売りが広がった。株価指数の下落率よりも米長期金利の上昇率が上回ったことで、イールドスプレッドは縮小(割高)する結果となった。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

27日(水)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.323%⇒▲3.302%となり、縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.924%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.233%へ縮小してきている。NYダウは、米朝首脳会談が不調に終わる中、米中貿易交渉の行方を見極めようと様子見姿勢が広がり相場は方向感が出なかった。10-12月期米GDP速報値が予想を上回ったことなどを手掛かりに買いが入り、指数はプラス圏に浮上する場面もあったが戻りは鈍かった。薬価引き下げや医療制度改革を警戒し、ユナイテッドヘルスなど医療保険株が売られたことが相場の重石となった。また、インドとパキスタンによる地政学リスクへの警戒感も広がり上値を抑えた。VIX指数は14.70から17.78へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.107%⇒▲3.089%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。S&P500も割安感が徐々に払拭されてきている。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.780%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.358%へ縮小してきている。

 

 NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.603%⇒▲1.581%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.598%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.383%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、5日SMAのサポートを下抜けしたものの、引き続き10日SMAがサポートなり下押しも限定的となっている。また、5日SMAと10日SMAはわずかに上向きが継続しており、現状のところは上昇基調が継続している。さらに、25日SMAが上抜きとなっていることから、中期的な上昇トレンドも継続している。12月3日の直近高値25,980ドルを一旦上抜けしたことから、上値切り上げとなる上昇トレンド転換している。しかし、相当過熱感が出てきており何時下落調整の動きになっても不思議ではない。S&P500も、NYダウ同様に一旦5日SMAを下抜けしたものの、10日SMAがサポートとなり上昇基調を維持している。NASDAQも、レジスタンスとして意識されていた200日SMAを上抜けしたことで上昇基調を維持している。3指数ともにストキャスティクスでは90%前後で買われ過ぎ過熱感が強まっている。米国株全般にレジスタンスを上抜けしてきたことで、上昇基調が継続しているものの割高感強く、調整的な下落調整となっても不思議ではない。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.239%、S&P500:3.487%、ナスダック:2.021%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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