FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで10月23日の米国株市場を先取り!

2020/10/23/09:43:34

 

★NY株式市場では、三指数全てが反発する展開となった。新規失業保険申請件数が減少し経済封鎖が始まった3月以降で最小となるなど、良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。また、米経済対策を巡る与野党協議が進展しているとの期待感から買いが優勢となった。良好な米経済指標の発表が相次いだことも過度な景気懸念を和らげ、一時210ドル超上げた。一方米長期金利は、米経済対策を巡る与野党協議が進展しているとの期待感から、相対的に安全資産とされる米国債が売られた(金利は上昇)。良好な米経済指標の発表が相次いだことも相場の重石となり、一時0.8680%前後と69日以来の高水準を付ける場面があった。このところ、米長期金利は上昇基調になっており、日々のイールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると大幅下落しやすい。米長期金利も底打ちして0.8%台後半まで上昇する展開となっており、イールドスプレッドの縮小要因となっている。今後も金利が上昇するようなら、株価は調整下落しやすい地合いが強まるので注意が必要となる。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。さらに、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は28.65から28.11へ低下した。VIX指数が20台後半で推移していることで、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることから、しばらくは不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.323%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月21日:▲2.979%⇒10月22日:予想▲2.916%(前日比で縮小:割高)

 

10月22日のNYダウが反発したうえ、米長期金利は6日連続上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.323%から▲0.407%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.310%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.186%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.625%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.101%下回った。新規失業保険申請件数が減少し経済封鎖が始まった3月以降で最小となるなど、良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。また、米経済対策を巡る与野党協議が進展しているとの期待感から買いが優勢となった。良好な米経済指標の発表が相次いだことも過度な景気懸念を和らげ、一時210ドル超上げた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・10月21日:▲2.746%⇒10月22日予想▲2.681%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.774%から▲0.093%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.188%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.321%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.498%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.818%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.541%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.806%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/21-1.477%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・10月20日:▲1.507%⇒10月21日予想▲1.478%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.806%から▲0.328%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.701%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.905%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.020%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.325%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.616%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が6日上昇したうえ、株価も反発したことで縮小した。一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やす地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.4%台へ低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

金標準先物60分足では戻り上値も重くなる!

2020/10/23/08:26:38

 

★10月16日以降の金標準先物の60分足では、急落する展開となったが心理的節目となる6,400円が意識され下げ止まり、戻り基調となっている。本日のお昼前後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1894.20-1929.40ドルのレンジ相場となった。前日にドル安・ユーロ高の反動で、ドル建ての金に割高感が生じたことも背景に、利食い売りに押された。また、米新規失業保険申請件数や米9月中古住宅販売件数が予想比強い結果となったことも、リスク回避姿勢の後退につながり、安全資産とされる金の売りを後押しした。アジア市場の序盤で1929.40ドルまで買われたが、まもなく反落し、1912.60ドルまで下げた。ロンドン市場で1920ドル台を回復したものの、ニューヨーク市場では主要通貨に対するドル買いが増えたことを嫌って、一時1894.20ドルまで下げ幅は拡大した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしていることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り上値の重石となりやすい。そのため、6,450円から上値が重くなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜けしてきたことや、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dの両線が上向きとなっていることで、戻り基調は継続している。

 

金標準先物の日足では、今回も100日SMAの6,394円がサポートとして意識され下げ止まる展開となった。しかし、上値では5日SMAの6,464円、10日SMAの6,470円、25日SMAの6,446円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。NY金先物市場では、一時心理的な節目となっている1,900ドル台割れとなったものの、再び回復し底堅く推移している。ただ、米長期金利が連日上昇してきていることから、金の重石となりやすい。為替市場では、米追加経済対策や大統領候補によるTV討論会など重要イベントを控えてポジション調整のドル買い戻しとなった。しかし、105円台は回復出来なかった。

本日の注目点は、上下にある抵抗体を上抜けするのか、それとも下抜けしてしまうのかが焦点となる。米長期金利の上昇やドルインデックス指数の上昇などが、金の重石となりやすく下押しバイアスが掛かりやすい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 重要イベント控えドル買い戻し優勢!

2020/10/23/07:23:29

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルに目立った動意は見られず104.50円台で推移した。なお、NYダウ先物は100ドル安に下げ幅縮小、日経先物は横ばいで推移した。ポンド/ドルが下値を広げたことを受け、全般的にドル反発地合いが持続した。NYダウ先物は70ドル安、日経先物は20円高に小幅反発した。欧州市場では、欧州株安や米株安観測を受け、全般的にドル買いへ振れた。欧州中盤の取引では、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことを受け、リスク回避によるドル買い戻しは一巡した。

 

10月17日週の新規失業保険申請件数が予想を下回ったものの、上値の重い展開となった。9月米中古住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の支援材料となったほか、米長期金利が上昇に転じたことを受けて円売りが優勢となった。米追加経済対策の行方や米大統領候補討論会など重要イベント前にポジション調整目的のドル買い戻しが入った。ペロシ下院議長が楽観的見方を示したため合意への期待感からドル買い・円売りが強まったが、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は依然慎重で、合意への不透明感も根強くあった。NYダウが上昇した動きも支えに高値圏で推移した。ただ、米大統領候補討論会待ちムードが強く値動きが鈍くなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10月消費者信頼感指数速報値:-15.5 (予想:-15.0、9月:-13.9)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:78.7万件(予想:87.0万件、前回:84.2万件←89.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:837.3万人(予想:962.5万人、前回:939.7万人←1001.8万人)
・米・9月中古住宅販売件数:654万件(予想:630万件、8月:598万件←600万件)
・米・9月景気先行指数:前月比+0.7%(予想:+0.6%、8月:+1.4%←+1.2%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.43-92円のレンジ

・トルコ中銀は政策金利据え置きでリラ売り優勢

・英国とEUのFTAなど交渉が再開されると伝わる

・重要イベントを前にポジション調整のドル買い

・良好な米経済指標が相次ぎ米長期金利上昇

・ペロシ下院議長が合意に楽観的な見通しを示す

・クドローNEC委員長は依然慎重で合意の不透明感も

・VIX指数は28.65から28.11へ低下

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ドル/円の下値目処として120ヵ月SMAが意識!

2020/10/22/14:41:05

 

★ドル/円の長期トレンドとなる月足では、12ヵ月SMA(赤線)24ヵ月SMA(青線)240ヵ月SMA(茶線)を下抜け、徐々に上値を切り下げ円高基調の様相となっている。

また、12ヵ月SMAと24ヵ月SMAは緩やかに下向きとなっており、長期的な円高基調を示し始めている。さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっており、下押しバイアスが強まっていることを示している。

もし、円高基調が強まった場合は120ヵ月SMA(緑線)の102.83円が一旦の下値目処として意識される。2016年6月の英国のEU離脱に伴う国民投票で離脱が決まった時の円高進行ではサポートとして意識され、4ヵ月間もの間下支えする展開となった。また、今年3月の新型コロナウイルスのパンデミック時のリスク回避の円高進行時でも120ヵ月SMAで下げ止まる展開となった。

もし、円高基調が強まった場合は、過去の経験則から一旦120ヵ月SMAが意識される。ただ、その後は相場では、反転するのかそれとも120ヵ月SMAを下抜けするかは分からないものの、長期的な円高基調になりやすい。

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プラッツドバイ原油は雲ネジレで相場に動き!

2020/10/22/11:31:32

 

★プラッツドバイ原油の日足では、一目均衡表の相場の節目となる雲のネジレで下げ幅を拡大する展開となっている。

ボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)では、バンド幅は縮小から横ばいとなっている。そのため、現状はバンド幅が拡張するエクスパンションには至っていない。現在マイナス3σは26,722円に位置していることから、この価格を下回ってくると±3σが外側に拡張するエクスパンションとなり、下げの勢いが加速する。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜け、両線とも下向きになってきていることで、下押しバイアスが強まってきている。

21日SMAがサポートとなる一方で、雲下限がレジスタンスとなる小幅な値動きが続いていたが、トレンド発生の兆しが出てきている。ただし、マイナス3σまで下落せずに持ち直す展開になると、バンド幅は横ばいと継続しダマシになる。

もみ合い相場が続いていたことから、トレンドが発生するとやや大きな動きになりやすいので注目したい。直近安値の10月5日の26,450円であるがサポートとして意識される一方で、下抜けすると加速する可能性もある。

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