FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで10月27日の米国株市場を先取り!

2020/10/27/09:34:39

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅下落する展開となった。欧米で新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が強まる中、一部欧州地域では規制強化で世界経済の見通しが悪化したため寄り付きから下落。また、米国大統領選への不透明感や米追加経済対策の合意期待の後退が投資家心理を冷やした。ボーイングやキャタピラーなど景気敏感株中心に幅広い銘柄に売りが出て、一時960ドル超下げた。一方米長期金利は、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が強まる中、米追加経済対策の米与野党合意への期待が剥落した。相対的に安全資産とされる米国債に買い(金利は低下)が入った。このところ、米長期金利は上昇基調になっており、日々のイールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると大幅下落しやすい。米長期金利も底打ちして0.8%台まで上昇する展開となっており、イールドスプレッドの縮小要因となっている。今後も金利が上昇するようなら、株価は調整下落しやすい地合いが強まるので注意が必要となる。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。さらに、米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は27.55から32.46へ上昇した。VIX指数が30台前半へ上昇したことで、リスク回避の動きは継続している。株価の日中ボラティリティが高まっていることから、しばらくは不安定な動きが続く。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.323%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・10月23日:▲2.954%⇒10月26日:予想▲3.079%(前日比で拡大:割安)

 

10月26日のNYダウが大幅続落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.323%から▲0.244%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.147%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.023%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.462%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.938%下回った。米国株は米欧でのコロナ感染拡大や、米国の追加経済対策を巡る政府、与党共和党、野党民主党の協議難航などが悪材料になった。感染では欧州で部分的な経済封鎖が見られ始めたほか、米国の感染者数は過去最多を更新している。個別ではボーイングとロッキード・マーチン、レイセオン・テクノロジーズの株価が下落。台湾への武器売却を巡り、中国が3社に制裁を計画しているとの報道などが悪材料になった。

 

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.774%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/04/25-▲2.966%

               20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・10月23日:▲2.700%⇒10月26日予想▲2.805%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500が大幅反落したうえ、米長期金利も大きく低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.774%から+0.031%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.064%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.197%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.374%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.694%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.417%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.806%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

              20/10/12-▲1.450%、20/10/22-1.438%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・10月23日:▲1.461%⇒10月26日予想▲1.536%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQが大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.806%から▲0.270%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.643%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.847%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.962%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.267%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.558%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅低下したうえ、株価も大幅反落したことで拡大した。一時のイールドスプレッドより半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やす地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.5%台前半へ低下して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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金標準先物60分足では雲の下限がレジスタンス!

2020/10/27/08:27:34

 

★10月20日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,400円がサポートとして意識され反転した。しかし、一目均衡表雲の下限がレジスタンスとして意識され上抜け出来ない状態となっている。ただ、下値では24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支える展開になっている。概ね6,400-6,450円の狭いレンジ相場となっている。

 

NY金先物市場は1892.50-1911.10ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルス感染の再拡大や米追加経済対策の遅れなどを受けて、リスク資産を手放す動きが強まった。その一方で安全資産とされる金は買いが先行した。弱い9月米新築住宅販売件数も支えとなった。しかしながら為替相場でドルがユーロに対して強含んだため、ドル建ての金先物は上げ幅を縮小して終えた。アジア市場で1892.50ドルまで下げた後、反転した。ニューヨーク市場で1911.10ドルまで買われたが、米国株安を意識した安全逃避のドル買いが優勢となり、金先物は伸び悩んだ。

 

価格帯別出来高では、6,400円付近で出来高が膨らんでいることから、押し目買いが強いことを示している。ただ、上値でも出来高が多かったことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』により上値の重石となっている。やれやれ売りが一巡するまではもみ合う展開が継続しやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを一旦上抜けしたものの、再び下向きとなりゼロライン近辺で推移している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。

 

金標準先物の日足では、緩やかに下向きの5日SMAの6,441円、10日SMAの6,447円、25日SMAの6,432円が上値を抑え込んでいる。一方で、8月12日安値の6,412円と100日SMAの6,402円が下支えしており、徐々に値動きが縮小する展開となっている。要するに上下に放れるパワーが蓄積される展開となっている。NY金先物市場も、心理的な1,900ドルを挟んでのもみ合い相場となっており、方向感を欠く展開が続いている。為替市場では、有事のドル買いと米長期金利の低下によるドル売りが交錯する展開となっていて、ドル/円に関しては方向感を欠く展開となっている。

本日の注目点は、レンジ同様上下にある抵抗体を上下に放れるかが焦点となる。もみ合い相場が長くなってきていることから、一旦上下に放れると大きな動きになりやすい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク・オン・オフでドルの方向感欠く展開!

2020/10/27/07:23:38

 

★欧州序盤の取引では、新型コロナウイルス感染拡大や米経済対策協議の停滞を嫌気し、NYダウ先物が315ドル安に大幅続落となる中、リスク回避によるドル地合いが持続した。欧州市場で、ドル売りが強まるもその後は失速した。104.90円付近でのもみ合いが継続した。欧米株安観測でリスク回避的な円買いがドルの一段の上昇を抑制した。ドイツIFO企業系巨漢指数が予想を下回りユーロ売りとなったことで、ドル/円もやや押し上げられた。

 

NYダウ先物が300ドル超下落したことで、有事のドル買いでじり高となった。欧米株安によるリスク回避的なドルの買い戻し優勢の動きで105円に到達した。NYダウが520ドル安の大幅下落となったものの、リスク回避の円高は抑制された。世界での新型ウイルスの拡大、米国の経済対策の合意成立期待の後退で景気見通しが一段と悪化した。NYダウが800ドル超下落したことなどが相場の重石となった。米長期金利が0.79%台まで低下でドル売りが継続した。米国株は大幅安となったものの、104.80円前後で下げ渋り小幅な上下が続いた。

 

★欧米主要経済指標

・独・10月IFO企業景況感指数:92.7(予想:93.0、9月:93.2←93.4)

 

・米9月シカゴ連銀全米活動指数:0.27(予想0.73、8月1.11)
・米・9月新築住宅販売件数:95.9万戸(予想:102.5万戸、8月:99.4万戸←101.1万戸)
・米・10月ダラス連銀製造業活動指数:19.8(予想:13.5、9月:13.6)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.77-105.05円のレンジ

・米国による制裁への警戒感からトルコリラ売りで史上最安値

・欧州で感染拡大が止まらず景気の悪化懸念からユーロ売り先行

・欧米株価の下落がリスク回避のドル買いを誘った

・米追加経済対策の合意期待の後退が嫌気された米国株が大幅下落

・VIX指数は27.55から32.46へ上昇

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ポンド/円のボラティリティに備える必要!

2020/10/26/08:16:11

 

★ポンド/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、±3σバンド幅が縮小するスクイーズしてきている。また、21日SMA(黒線)がサポートとなり、もみ合い相場が続いている。

一目均衡表の雲のネジレが10月22日にあり前日まで3日陽線だったが、陰線展開となりわずかながら下落基調となっている。また、雲の下限が真上にあり、レジスタンスとして意識されやすく上値の重さが意識される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DがSlow%Dを上抜け戻り基調だったが、%Dの戻りの勢いが鈍化してきている。

まとめると、徐々にバンド幅が縮小するスクイーズの状態から上値のレジスタンスが意識されてきている。また、戻りの勢いも鈍化してきていることからも、下押しのリスクが高まってきている。ただ、スクイーズからバンド幅が拡張するエクスパンションは、どちらに放れるか分からないので注意が必要となる。プラス3σの138.46円やマイナス3σの134.73円まで上下放れると、エクスパンションすることから、それまでは注意深く見ておくことが必要である。

 

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NY金投機筋のネット買い残高増加!

2020/10/26/07:09:48

 

★CFTC金の投機筋のネット買い残高は、2月18日付けで353,649枚と過去最高の買い残高になった後は、手仕舞いによるポジション減少から6月9日付けで208,613枚まで減少した。その間にNY金は、実需筋と思われる買いから上昇する展開となった。

投機筋の買い残高も7月7日付け267,358枚まで持ち直したものの、再び減少して9月22日付け219,060枚まで減少したものの増減を繰り返しながらも増加傾向となっている。

一方で、8月4日の高値2,028ドルまで上昇後は上値を切り下げる展開となっており、一部には中央銀行などの実需筋からの売りに押されたとの声もあった。

ただ、NY金が下落したことで、投機筋の押し目買いのポジションも膨らんできていることから、下げ止まる可能性も出てきた。

一方で、米長期金利が0.8%台半ばまで上昇基調となってきており、金の上値を抑える要因となりやすいことには注意が必要である。

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