FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/12/15/07:27:43

日経平均株価:米経済見通しの改善で買い優勢に

NYダウは158.11ドル高の37248.35ドル、ナスダック27.59ポイント高の14761.56ポイントで取引を終了した。利下げ期待や小売売上高が予想外のプラスとなり景気見通しの改善に寄り付き後は上昇した。その後、高値付近から利食い売りも目立ち伸び悩んだ。クラウド需要の低迷見通しを嫌気しナスダックは一時下落に転じるも、10年債利回りが4%を下回るなど金利安で下値も限定的となりプラス圏を回復した。NYダウは連日で最高値を更新して引けた。VIX指数は12.19から12.48へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米利下げ観測高まるなかドル売り

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を4.50%で据え置くことを決めたと発表した。声明では「金利水準は十分に長い期間維持される必要がある」「インフレは短期的には一時上昇する可能性がある」と指摘した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「経済成長へのリスクは依然下方向に傾いている」としながらも、「絶対に警戒を引き下げるべきではない」「利下げについては全く議論しなかった」などと発言した。ECBが利下げの可能性を示唆せず、逆に物価上昇圧力は依然として強いと主張したことで全般ユーロ買いが広がると、一時1.1009ドルと11月29日以来の高値を付けた。なお、前日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「12-13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げについて議論をした」と認めていた。

 

ドル/円は、アジア時間に一時140.97円と7月31日以来の安値を付けたものの、NY市場では下げ渋る展開になった。11月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると一時142.28円付近まで持ち直した。ただ、米利下げ観測が高まる中、米10年債利回りが一時3.8835%前後と7月27日以来の低水準を付けると、141.40円付近まで押し戻される場面があった。

 

NY原油先物市場は続伸:需給ひっ迫懸念から買い優勢に

NY原油先物市場は69.54ドル‐72.46ドルのレンジ相場となった。国際エネルギー機関(EIA)が公表した月報で2024年の世界石油需要を引き上げたことで需給ひっ迫懸念が意識され、買いが優勢となった。外国為替市場でのドル安も相場を支えた。アジア市場で69.54ドルまで下げたが、ドル安を意識した買いが入ったこと、需要減少の思惑は後退したことから反転した。米国市場で72.46ドルまで一段高となり、通常取引終了後の時間外取引では72ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は続伸:ドル安を好感した買い優勢に

NY金先物市場は2039.10‐2062.90ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を受けて来年の米利下げ観測が一段と高まり、ドルが全面安となったため、ドル建てで取引される金の割安感が意識され買いが活発化した。アジア市場で2039.10ドルまで売られたが、ドル安などを意識した買いが入っており、金先物は米国市場の前半までに2062.90ドルまで上げ幅を拡大した。通常取引終了後の時間外取引では2045ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続伸:利下げ観測高まるなか買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)4.40%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.11%低い3.91%で終了した。12‐13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて来年の利下げ観測が高まる中、この日も買いが続いた。利回りは一時3.8835%前後と7月27日以来の低水準を付けた。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2023/12/14/07:30:24

米国株式市場は5日続伸:来年の利下げ観測の強まりから買い優勢に

NYダウは512.30ドル高の37090.24ドル、ナスダックは200.57ポイント高の14733.96ポイントで取引を終了した。11月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り長期金利の低下に連れハイテクが買われ、小幅高で寄り付いた。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちで小動きが続いたのち、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利を3会合連続で据え置くことを決定した。また、当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げが織り込まれるなどハト派な内容となり、パウエル議長も会見でタカ派色を見せなかった。そのため、来年の利下げ観測が一段と強まると、長期金利の一段の低下で買いに拍車がかかり、終盤にかけ上げ幅を拡大して終了した。NYダウは過去最高値で終了した。VIX指数は12.07から12.19へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ハト派的なFOMC結果を受けたドル売り優勢に

ドル/円は、11月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことが分かると、全般ドル売りが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が「市場で広がっている来年の利下げ観測を後押しする内容だった」との受け止めから、米金利が急低下するとドル売りが加速した。5時過ぎには一時142.65円まで大きく値を下げた。なお、米10年債利回りは一時4.0051%前後と8月10日以来の低水準を更新した。FRBは12-13日に開いたFOMCで市場予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%に据え置くことを決めたと発表。政策金利見通し(ドット・チャート)では2024年末時点の中央値を5.125%(5.00-5.25%)から4.625%(4.50-4.75%)に下方修正し、来年3回の利下げを想定していることが示唆された。また、パウエルFRB議長は会見で「インフレは緩和したものの、依然として高すぎる」「FOMCは適切であれば追加引き締めの用意」としながらも、「きょうの会合で利下げのタイミングを協議した」「FOMCは現状維持が長すぎる場合のリスクを認識」などと語った。

 

ユーロ/ドルは、11月米PPIが米国のインフレ鈍化を裏付ける内容だったことから、全般ドル売りが先行。FOMCの結果を受けて米利下げ観測が高まると、ドル売りが加速した。前日の高値1.0827ドルを上抜けて一時1.0896ドルまで上値を伸ばした。なお、市場では「FOMCの内容はかなりハト派的だった」との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は反発:在庫の大幅減少で需給の引き締まりによる買い

NY原油先物市場は67.71ドル‐69.74ドルのレンジ相場となった。週間在庫統計で原油在庫が大幅な取り崩しとなったため、需給の引き締まりが意識され買いが優勢となった。需要減少の思惑は消えていないことから、アジア市場で67.71ドルまで売られたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)は2024年に複数回の利下げを想定していることが判明し、通常取引終了後の時間外取引で69.74ドルまで買われている。

 

NY金先物市場は5営業日ぶりに反発:ハト派的なFOMC結果を好感した買い

NY金先物市場は1987.90‐2037.10ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に持ち高調整の買いが散見された。ハト派的なFOMC決定を受けて通常取引終了後には一時2037ドル台まで急伸した。アジア市場で1987.90ドルまで売られたが、米金融政策の動向を意識した買いが入っており、米国市場の前半までに2000ドル台を回復した。米FOMCは2024年に複数回の利下げを想定していることが判明し、通常取引終了後の時間外取引で2037.10ドルまで値上りした。

 

米国債券市場は上昇:ハト派的なFOMC結果を好感した買い

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.30%低い(価格は上昇)4.43%で取引を終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.18%低い4.02%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見が「かなりハト派的だった」との受け止めから、債券買いが膨らんだ。利回りは一時4.0051%前後と8月10日以来の低水準を更新した。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2023/12/13/07:21:23

米国株式市場は続伸:11月のCPIの結果を好感した買い優勢に

NYダウは173.02ドル高の36577.94ドル、ナスダックは100.91ポイント高の14533.40ポイントで取引を終了した。11月消費者物価指数(CPI)のほぼ予想に一致した結果を好感し寄り付き後は上昇した。長期金利の低下を受けてハイテクも上昇し、相場を一段と押し上げた。イエレン財務長官のインフレや経済に関する楽観的な見解も支援し相場は終日堅調に推移した。終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。VIX指数は12.63から12.07へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利回復でドル買戻し優勢に

ドル/円は、米労働省が発表した11月米消費者物価指数(CPI)がほぼ予想通りの内容となり、インフレの鈍化が確認されると全般ドル売りが先行した。前日の安値144.78円を下抜けて一時144.74円と日通し安値を更新した。ただ、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.14%台から4.24%台まで上昇すると、一転ドル買い戻しが優勢になり、145.85円付近まで持ち直した。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の12月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行した。米CPI発表直後に全般ドル売りが強まると、一時1.0827ドルと日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後はすぐに上値が重くなった。米長期金利が低下幅を縮めた流れに沿ってユーロ売り・ドル買いが出ると、1.0767ドル付近まで下押しした。

 

NY原油先物市場は3営業日ぶりに反落:需要減速の警戒感から売り

NY原油先物市場は68.22ドル‐71.96ドルのレンジ相場となった。米国の供給過剰に対する懸念や中国に経済停滞により需要が減速するとの警戒感から売りが優勢となった。アジア市場で71.96ドルまで買われたが、利益確定を狙った売りが観測され、ロンドン市場で71ドルを下回った。需要減少の思惑が浮上し、米国市場では一時68.22ドルまで続落した。通常取引終了後の時間外取引では68ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は横ばい:ポジション調整的な取引が主体

NY金先物市場は1992.30‐2012.50ドルのレンジ相場となった。11月米消費者物価指数(CPI)が前年比では2カ月連続で鈍化したことを受けて米長期金利が低下すると、金利を生まない金に買いが入り一時2012.5ドルまで上昇した。ただ、すぐに金利が一転上昇したため次第に上値が重くなった。米国市場の序盤にかけて2012.50ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、米国市場の後半にかけて1992.30ドルまで反落した。米金融政策の動向をにらんでポジション調整的な取引が主体となった。通常取引終了後の時間外取引では主に1995ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:インフレの鈍化を好感し買いも

米国債券市場で中期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)4.73%で終了した。また、長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)4.20%で終了した。11月米消費者物価指数(CPI)がほぼ予想通りの内容となり、インフレの鈍化が確認されると債券買いが広がった。30年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2023/12/12/07:14:22

米国株式市場:ソフトランディング期待が下支え

NYダウは157.06ドル高の36404.93ドル、ナスダックは28.52ポイント高の14432.49ポイントで取引を終了した。今週控えている消費者物価指数(CPI)の発表や連邦公開市場委員会(FOMC)待ちでまちまちで寄り付いた。インフレ鈍化を受け利上げ終了観測が一段と強まる中、ソフトランディング期待が下支えとなりNYダウは堅調に推移し終盤にかけて上げ幅を拡大した。国債入札結果が低調で長期金利が上昇したため、ハイテクは上値が抑制されたがナスダックもプラス圏に回復し終了した。VIX指数は12.35から12.63へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:低調な米3年債入札結果受け金利上昇でドル底堅く推移

ドル/円は、欧州市場序盤に「日銀は賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、マイナス金利やイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識」との観測報道が伝わり、全般円売りが進んだ影響が残った。低調な米3年債入札を手掛かりに米長期金利が上昇するとドル買いも優勢となり、一時146.59円と日通し高値を更新した。ただ、引けにかけては伸び悩んだ。米長期金利が上昇幅を縮めたことでドル/円にも売りが出て、一時146.07円付近まで下押しした。

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.28%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.0742ドルと日通し安値を更新した。ただ、米10年債利回りが4.22%台まで上昇幅を縮めると1.0770ドル付近まで持ち直した。もっとも、今日一日の値幅は0.0037ドル程度と小さかった。今週は11月米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)定例理事会など重要イベントが予定されているとあって、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。

 

NY原油先物市場は小幅に続伸:米政府が原油購入に動いていることが支え

NY原油先物市場は70.35ドル‐71.81ドルのレンジ相場となった。欧州時間は売りが先行したが、米政府が戦略石油備蓄を積み増すために原油購入に動いていることが支えとなった。アジア市場で71.81ドルまで買われたが、利益確定を狙った売りが観測され、ロンドン市場で70.35ドルまで反落した。ただ、雇用統計の改善を受けた買いも入っており、通常取引終了後の時間外取引で71.71ドルまで反発した。

 

NY金先物市場は3日続落:節目の2000ドルを下回る

NY金先物市場は1991.20‐2023.70ドルのレンジ相場となった。米長期金利の上昇を背景に金利を生まない金に売りが集まり、一時1991.2ドルと11月20日以来の安値を付けた。アジア市場の序盤で2023.70ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米長期金利の下げ渋りを意識して米国市場の中盤にかけて節目の2000ドルを割り込んだ。一時1991.20ドルまで下落し、通常取引終了後の時間外取引では主に1997ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:低調な米債券入札結果受け売り優勢に

米国債券市場で中期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)4.70%で終了した。また、長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)4.23%で終了した。3年債や10年債入札が低調な結果となったことを受けて売りが出たものの、引けにかけては下げ渋った。11月米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の買いが入った。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2023/12/11/03:00:20

米国株式市場は続伸:米景気のソフトランディング期待が下支え

NYダウは130.49ドル高の36247.87ドル、ナスダックは63.98ポイント高の14403.97ポイントで取引を終了した。雇用統計が予想を上回り早期利下げ期待が後退し、寄り付き後は下落した。消費者信頼感指数も予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり上昇に転じた。エネルギーセクターの上昇も手伝い、堅調に推移。長期金利の上昇が警戒され一時伸び悩んだものの、相場はプラス圏を維持し終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した。VIX指数は13.06から12.35へ低下した。

 

NY外国為替市場:早期利下げ観測後退からドル買い優勢に

ドル/円は、11月米雇用統計は労働需給の引き締まりを示す良好な内容となった。米国の早期利下げ観測の後退とともに、米10年債利回りが4.2700%前後まで上昇したことをながめ、一時145.21円まで本日高値を更新。その後は143.70円台まで失速する場面も見られるなど神経質に上下したものの、不安定な値動きが落ち着くと145.00円前後まで再び買い戻された。

 

米雇用統計の発表直後はドル買いの流れに沿って1.0724ドルまで下押しした。もっとも、その後は一時1.0780ドル台まで切り返すなど、1.07ドル台で上下する神経質な動きとなり、一方的に売りが進む展開にはならなかった。

 

NY原油先物市場は7営業日ぶりに反発:産油国の協調減産順守への期待から買い

NY原油先物市場は69.50ドル‐71.63ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアとロシアが7日にOPECプラスに対して協調減産を呼びかけたことなどを背景として、主要産油国による協調減産順守への期待から買いが優勢となった。アジア市場で69.50ドルまで下げたが、ポジション調整的な買いが入ったことや米雇用統計の改善を受けて米国市場では71.63ドルまで上昇。通常取引終了後の時間外取引では主に71ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は続落:米朝金利上昇を嫌気した売り優勢に

NY金先物市場は2010.60‐2050.40ドルのレンジ相場となった。予想より強い結果となった11月米雇用統計を受け、米国の3月利下げ期待が後退して米長期金利が上昇したことが重しとなり、売りが優勢となった。アジア市場で2050.40ドルまで買われたが、米雇用統計発表後に売りが強まり、米国市場の後半にかけて2010.60ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に2015ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:良好な米雇用統計を受け売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.13%高い(価格は下落)4.71%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い4.22%で終了した。11月米雇用統計が良好な結果となったことを受け、米国の早期利下げ観測が後退し、債券が売られた。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ