FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/11/24/07:13:18

米国が「感謝祭」の祝日

株式市場、原油市場、金市場、米国債券市場は休場

 

NY外国為替市場:米国市場で目動きも細る

ドル/円は、欧州市場で円安・ドル高が進んだ流れを引き継いで、一時149.69円と日通し高値を付けた。ただ、買い一巡後は149円台半ばで値動きが鈍った。米国市場が感謝祭の祝日で休場とあって、欧州勢引け後は次第に商いが細った。なお、市場では「一目均衡表転換線と基準線が合わせて位置している149.53円が重要なポイント」との指摘があった。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.0930ドルと日通し高値を付けた影響が残った。ただ、NY市場では米市場が休場で商いが低調となる中、ユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、一時1.0887ドル付近まで下押しした。もっとも、欧州勢引け後は1.0900ドル付近での小動きに終始した。市場では「まとまった規模のオプションが1.0900ドルに観測されており、小幅なレンジに収れんしやすい」との声が聞かれた。

 

南アフリカ準備銀行(SARB)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の8.25%で据え置くことを決めたと発表。クガニャゴ総裁は会見で「現在の金利水準では政策は景気抑制的で、インフレ見通しや高止まりするインフレ期待に整合する」と述べた一方、「インフレの上振れリスクはなお残る。リスクが現実化し始める場合には行動する用意がある」と指摘した。

 

難航する「OPECプラス」減産協議

石油輸出国機構(OPEC)は22日、24年の追加減産を求めるサウジアラビアにアフリカ諸国などが反発、減産を巡る協議が難航し加盟国と非加盟の「OPECプラス」閣僚級会合の延期を決めた。OPECは延期の理由を明らしていないが11月26日にウィーンで半年に1度開くOPEC閣僚会合も30日に延期する。延期を受けて米原油指標のWTI先物は22日一時1バレル73ドル台と前日から5%下落した。OPECプラスは22年11月から日量200万バレルの協調減産を続け、23年5月からはサウジやイラクなど8カ国が116万バレルの自主減産を始め、サウジは7月から追加で100万バレルの生産を削減する等で原油価格下支え姿勢を強化してきた。国際通貨基金(IMF)の試算によれば、サウジの23年財政を均衡させる原油価格は1バレル85.8ドルとされ減産による価格維持の必要性が高まっている。

 

中国が不動産会社に前例のない支援策検討

中国は銀行に対し、要件を満たした不動産開発会社への無担保の短期融資を初めて許可する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。実現すれば、経済成長の足かせとなっている不動産危機を緩和する大きな一歩となる。当局は不動産業界に対する新たな支援パッケージの一環として、一部のデベロッパーに対するいわゆる運転資金融資を市中銀行に認めることを検討している。関係者が非公開情報を理由に匿名で語った。デベロッパーが利用できる他のタイプの融資は通常、土地や資産を担保に求められるが、この新しい融資制度は無担保で日々の業務目的に利用できるため、債務返済に充てる資金を工面できるようになる可能性があるという。

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2023/11/23/07:39:04

米国株式市場は反発:底堅い景気への期待が強まり買い優勢に

NYダウは184.74ドル高の35273.03ドル、ナスダックは65.88ポイント高の14265.86ポイントで取引を終了した。感謝祭前後から始まる年末商戦での強い消費行動への期待に買われ寄り付き後は上昇した。雇用関連指標や消費者信頼感指数が予想を上回り底堅い景気への期待が一段と強まり続伸した。同時に、利上げ終了観測の後退で長期金利が上昇し、ハイテクの上昇は限定的だった。ただ、新年度に向けた買いが続き、終日、相場は堅調に推移し終了した。VIX指数は13.35から12.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:米期待インフレ上昇でドルは底堅い展開

ドル/円は、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.3615%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けると円買い・ドル売りが先行し、一時148.60円付近まで値を下げた。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が20.9万件と予想の22.6万件より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢になった。米ミシガン大学が発表した11月消費者態度指数(確報値)や消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると米10年債利回りが上昇に転じたため、さらにドル買いが進み、一時149.75円まで上値を伸ばした。もっとも、20日の高値149.99円が目先レジスタンスとして意識されると上昇は一服した。明日の米感謝祭を控えて商いが細ると、149円台半ばでのもみ合いに転じた。

 

ユーロ/ドルは、米経済指標の上振れを受けて米長期金利が上昇に転じると、全般ドル買いが優勢となり、一時1.0852ドルと日通し安値を更新した。ただ、ユーロ/円やユーロ/ポンドなどの一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入ると1.0889ドル付近まで下げ渋った。なお、ナーゲル独連銀総裁は「政策金利は当面、現行水準に維持されると予想」「ECBはターミナルレートの水準に近いと確信」「ECBが再び利上げを実施するかどうかは断言できない」などと述べた。

 

NY原油先物市場は続落:OPECプラス会合の延期を嫌気

NY原油先物市場は73.79ドル‐77.97ドルのレンジ相場となった。26日に行われる予定だった石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合が延期されると伝わると、原油先物は一時73ドル後半まで急落した。サウジアラビアが他の加盟国の石油生産水準に不満を表明していることなどで、OPECプラスの足並みがそろわないことが嫌気された。もっとも、引けにかけては感謝祭を控えた原油需要の高まりで、下げ幅を急速に縮めて引けた。なお、OPECプラスの会合は30日に延期されたと報じられている。今月25-26日に予定されているOPECプラスの会合が延期されるとの報道を受けて原油先物は一時急落。ただ、追加減産の思惑が浮上し、原油先物は反転。供給超過の不安は緩和されており、通常取引終了後の時間外取引で77.15ドルまで反発している。

 

NY金先物市場は反落:ドル高を意識した売り優勢に

NY金先物市場は1988.60‐2008.30ドルのレンジ相場となった。約2カ月ぶりの水準まで低下していた米10年債利回りが、米週間の雇用指標やミシガン大学が発表した期待インフレの上方修正で一転上昇に転じた。米金利の上昇で金利のつかない金先物は売りが優勢となり、ドルがほぼ全面高となったことによる割高感も重しになり反落して引けた。ロンドン市場の序盤で2008.30ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが入ったことで米国市場の後半にかけて1988.60ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1992ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:強い米経済指標受け売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)4.89%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い4.40%で終了した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったほか、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレが予想を上回ったことが伝わると売りが優勢となった。

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2023/11/22/07:23:32

米国株式市場は反落:低調な景気を警戒した売りが優勢に

NYダウは62.75ドル安の35088.29ドル、ナスダックは84.55ポイント安の14199.98ポイントで取引を終了した。一部小売り企業の低調な決算や悲観的な見通しを警戒し、寄り付き後は下落した。10月シカゴ連銀全米活動指数や10月中古住宅販売件数が予想を下回ったため、低調な景気を警戒した売り圧力も強まり相場を圧迫、終日軟調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回11月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でもインフレの改善動向次第で追加引き締めも適切との考えが示され金利先高観も更なる売り材料となり上値を抑制して終了した。VIX指数は13.41から13.35へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは米長期金利に振れる展開

ドル/円は、日本時間夕刻に一時147.15円と9月14日以来の安値を付けたものの、NY市場では買い戻しが優勢となった。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測されたほか、低調な米10年物インフレ連動債(TIPS)入札や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに米長期金利が上昇すると全般ドル買いが優勢となり、一時148.60円と日通し高値を付けた。ただ、米長期金利が低下に転じると上値が重くなった。なお、米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した10月31日-11月1日分のFOMC議事要旨では「当局者全員が金利について慎重に進めることに同意」としながらも、「インフレの進展が不十分な場合、FRBはさらなる引き締めを検討」「大半の当局者はインフレの上振れリスクを認識」との見解が示された。

 

ユーロ/ドルは、アジア市場では一時1.0965ドルと8月11日以来の高値を付けたものの、NY市場に入るとさえない展開となった。米感謝祭を控えて、ポジション調整目的の売りが出たほか、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測された。低調な米10年TIPS入札やFOMC議事要旨をきっかけにドル買いが強まると、一時1.0900ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反落:供給超過の不安和らぐ

NY原油先物市場は76.92ドル‐77.92ドルのレンジ相場となった。26日に行われる石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合で減産幅拡大との思惑が支えとなり、続伸していた原油先物価格だが、本日は利食いの売りが上値を抑えた。一時前日比でプラス圏を回復する場面もあったが、引けにかけてはドルが買い戻されていたことで、ドルで取引される原油先物には割高感も生じたことも重しになり3日ぶりに反落して引けた。株安を警戒して米国市場の序盤で76.92ドルまで売られた。

 

NY金先物市場は3日ぶりに反発:米長期金利低下を好感した買い

NY金先物市場は1979.90‐2009.80ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の発表を控え、米長期金利が低下したことで、金利のつかない金先物には買いが集まり3日ぶりに反発した。もっとも、10年物インフレ連動債(TIPS)の入札が低調だったことがわかると、米金利の上昇に伴い金先物も上げ幅を縮めて引けている。アジア市場の序盤で1979.90ドルまで売られたがドル安を意識した買いが入ったことで反転し、米国市場で節目の2000ドルを上回った。ただ、2000ドル超の水準では利益確定を狙った売りも観測されており、通常取引終了後の時間外取引では1998.30ドルまで下げている。

 

米国債券市場は上昇:米利上げ打ち止め観測強く買い優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)4.87%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い4.39%で終了した。低調な米10年物インフレ連動債(TIPS)入札や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をきっかけに売りが強まる場面もあったが、引けにかけて持ち直した。米利上げ打ち止め観測の高まりを背景に買いが入りやすい地合いとなっている。

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2023/11/20/03:00:27

米国株式市場は小幅上昇:金利が安定したことで終日底堅い展開

NYダウは1.81ドル高の34947.28ドル、ナスダックは11.81ポイント高の1412.48ポイントで取引は終了した。住宅着工件数が予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり、まちまちで寄り付いた。連邦準備制度理事会(FRB)の高官がインタビューで引き続き追加利上げの選択肢も除外しない慎重な姿勢を再表明し、一時下落に転じた。しかし、市場の利上げ終了観測も根強く、金利が安定したため終日底堅く推移した。終盤にかけて、主要株式指数はかろうじてプラス圏を回復し終了した。VIX指数は14.32から13.80へ低下した。

 

NY外国為替市場:休暇前の円ショートポジションの巻き戻し

ドル/円は、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.3772%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けると円買い・ドル売りが先行した。市場では「海外勢が長期休暇に入り始める感謝祭を来週に控えて、積み上がった円売りポジションを解消する動きが広がった」との声も聞かれた。節目の150円を割り込むとストップロスを巻き込んで、一時149.20円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は下げ渋る展開になった。10月米住宅着工件数/建設許可件数が予想を上回ったことが伝わると、米10年債利回りが上昇に転じドル買い戻しを誘い、149.88円付近まで下値を切り上げた。なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は講演で「米連邦準備理事会(FRB)は待つという大胆さが必要」と発言し、追加利上げに慎重な姿勢を示した一方、コリンズ米ボストン連銀総裁はインタビューで「追加利上げは選択肢から外していない」との認識を示した。

 

ユーロ/ドルは、欧州市場序盤に一時1.0825ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。米長期金利の低下をきっかけにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、欧州株相場の上昇を背景にリスク選好のドル売りが出た。前日の高値1.0896ドルを上抜けると一時1.0916ドルと8月31日以来の高値を更新した。
 米格付け会社ムーディーズがイタリアの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたことも相場の支援材料となった。

 

NY原油先物市場は大幅に反発:OPECプラスの減産幅の拡大報道で買い

NY原油先物市場は72.91ドル‐76.19ドルのレンジ相場となった。前日に4カ月ぶりの安値圏まで下げ、本日は値ごろ感から買いが先行した。石油輸出国機構(OPEC)関係筋からの話として「OPECと他の主要産油国でつくるOPECプラスが26日に開く会合では、減産幅の拡大について検討」が伝わると上昇に勢いが増した。一時76ドル手前まで上げ幅を広げて終えた。アジア市場で72.91ドルまで下げたが、需給悪化を警戒した売りはまもなく縮小し、ポジション調整的な買い戻しが観測された。米国市場の後半にかけて76.19ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に76ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は小幅に反落:利益確定売りや良好な住宅指標を受け売り

NY金先物市場は1981.10‐1996.40ドルのレンジ相場となった。時間外では米10年債利回りの低下を受け、金利を生まない金の上昇圧力が再び強まった。しかしながら、節目の2000ドルが意識されたところから失速した。週末を控えた利益確定の売りや10月米住宅着工件数が予想より強かったことも重しとなり、前日比マイナスに沈んで終えた。ロンドン市場で1996.40ドルまで買われたが、安全逃避的な買いは一巡し、米国市場では利食い売りが優勢となった。一時1981.10ドルまで下げており、通常取引終了後の時間外取引では主に1982ドルを挟んだ水準で推移した。

 

★米国債券市場はまちまち:週末を控えたポジション調整の売買

米国債券市場で中期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)4.90%で終了した。また、長期ゾーンは変わらずで終了した。米10年物国債利回りは前営業日比変わらずの4.43%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方から買いが先行すると、利回りは一時4.3772%前後と約2カ月ぶりの低水準を付けた。ただ、そのあとは週末を控えたポジション調整目的の売りが広がり値を消した。

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2023/11/17/07:21:09

米国株式市場はまちまち:米長期金利低下を好感して買戻し

NYダウは45.74ドル安の34945.47ドル、ナスダックは9.84ポイント高の14113.67ポイントで取引を終了した。ディスカウント小売のウォルマート(WMT)など主要小売企業の悲観的な消費見通しを警戒した売りに寄り付き後は下落した。消費の鈍化懸念がくすぶりNYダウは終日、軟調に推移した。ナスダックも需要鈍化懸念が重しとなり、上値の重い展開となったが、長期金利の低下が支援し終盤にかけてプラス圏を回復した。NYダウも下げ幅を縮小して終了した。VIX指数は14.18から14.32へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利が低下幅を縮めるとドルの下支え

ドル/円は、前週分の米新規失業保険申請件数や10月米輸入物価指数、11月米NAHB住宅市場指数が予想より弱い内容だったことが分かると米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行し、一時150.29円と日通し安値を更新した。ただ、前日の安値150.06円がサポートとして働くと150.77円付近まで下げ渋った。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

 

ユーロ/ドルは、低調な米経済指標が相次いだことでユーロ買い・ドル売りが優勢になると、一時1.0896ドルと8月31日以来の高値を付けたものの、節目の1.0900ドルを上抜けることは出来なかった。ユーロ円の下落につれたユーロ売り・ドル買いも出て、1.0845ドル付近まで押し戻された。なお、メスター米クリーブランド連銀総裁『さらなる利上げが必要かどうかは経済状況次第』と述べたほか、クック米連邦準備理事会(FRB)理事は『ソフトランディングは可能だと信じている』『リスクには両面性がある。バランスを取る必要』などと語った。

 

NY原油先物市場は大幅に続落:需給の緩みを意識した売り優勢に

NY原油先物市場は72.37ドル‐76.80ドルのレンジ相場となった。米国の産油量が今年は過去最大という見通しや、週間在庫統計で原油積み増し幅の拡大が需給の緩みを意識させた。前週分の新規失業保険申請件数が予想より悪かったことで経済活動の減速懸念が高まり、一気に売り圧力が強まった。下落局面では、中国で産業用燃料の重要が減少していることも売り材料とされたもよう。ロングの投げも巻き込んで一時72.10ドル台、前日比では約5.9%安まで下げ幅を広げた。ロンドン市場で76.80ドルまで戻したが、米国市場では需要減少や供給増を想定した売りが強まり、7月上旬以来となる72.37ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に73ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は反発:米中長期金利低下を好感した買い優勢に

NY金先物市場は1959.00‐1991.10ドルのレンジとなった。前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より悪いことが分かると金買いが先行した。米・中長期金利が低下し、為替ではドル安が進行したことが、金利を生まずドル建てでもある金にとって押し上げ要因となった。一時1991ドル台まで買われ、節目2000ドルが視野に入りつつあったところで上昇が一服した。アジア市場で1959.00ドルまで下落したが、米国市場では米長期金利の低下を受けた買いが観測されており、一時1991.10ドルまで上昇した。ただ、その後は利食い売りが観測されており、通常取引終了後の時間外取引では主に1986ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反発:低調な経済指標受け買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.09%低い(価格は上昇)4.83%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.10%低い4.43%で終了した。低調な米経済指標が相次いだことで債券買いが広がった。

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