★東京原油は中東産原油(ドバイ原油とオマーン原油)の価格に連動している。一般的には、CMEのWTI原油価格に追随して動くと言われている。
ただ、2015年7月27日以降WTI原油価格(青線)と東京原油(黒破線)を重ねてみると、ほぼ同様の動きとなっていることが分かる。
2019年以降とCFTCのWTI原油先物の投機筋による売り・買いのネット枚数は下値・上値を切り上げる展開となっている。6月23日付けのCFTCでは買越残高560.883枚となっており、過去の実績からみるとWTI価格が50-65ドル前後の動きとなっていた。
しかし、現在は40ドル以下で推移している。4月20日の16.94ドルから戻り基調となった時に買越残高が積み上がった。そのため、一旦利食い売りでポジション調整が必要とる。ポジション調整後に下値を切り上げて再び買越残高が積み上がるようなら、WTI価格の上値を切り上げる展開となりやすい。
要するにポジション調整を繰り返しながら、価格の下値を切り上げて上昇するのが理想的な上昇相場となる。
買越残高のポジションが積み上がってきたことで、WTI価格の上値も重くなってきていることから、東京原油の価格も同様の動きとなっている。
次の上昇相場を形成するためにも、投機筋のネット買越残高が減少する必要がある。
逆に言えば、一気にポジション解消が進んでしまうと暴落的な動きになりやすいとも言える。
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