FITS エコノミックレポート

VIX指数先物投機ネットと米国株動向では下落の兆し!

 

★シカゴIMM投機筋ポジションの5月14日付のVIX指数先物の差し引き持高は、VIX指数ショート持高は▼89,696枚と4月30日付け持高▼180,359枚のショートポジションから2週連続で減少し、前週5月7日付けより▼60,611枚持高が大幅に減少した。

ショートが膨らんだからと言って直ぐに問題になるわけではない。しかし、市場心理が圧迫されるとVIX指数が上昇し、売り建玉が膨らんでいると急速に買い戻されVIX指数が上昇することで、リスク・パリティファンドが株式などリスクの高い金融商品を売ることから、株価が低迷する要因となる。

このところ米国株式市場の上値が重くなっているのも、急速にショートポジションの巻き戻しがあり、VIX指数が上昇したことで売りが膨らんだ可能性ある。

そのため、米国株式と逆相関的な動きとなりやすい。

5月14日時点で相当量のショートポジションが残っていることから、米中貿易摩擦のさらなる問題悪化が浮上すると、一気に買い戻しが進み米国株の大幅下落調整となりやすいので注意が必要となる。

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