★欧州市場朝方の取引では、アジア市場の流れを引き継いで、日経先物が続落となる中、リスク回避による円買いの動きが継続した。一時112.00円前後にドルが続落となったが、日経先物が下げ幅を縮小するなか、ドルは下げ渋り112.20円前後まで戻すも上値の重い展開だった。欧州株が下げ渋り、日経先物も下げ幅を縮小したが戻りは鈍く、112.15円付近でもみ合いとなった。その後再び株安が進んだことで伸び悩んだ。その後はNY勢の本格参入や米国株の取引開始待ちの状態となった。米11月ADP全国雇用者数後に112円付近まで下落も、欧州市場の安値を割り込めず、この水準では買い注文などでサポートされた。その後、買い戻しの動きが次第に強まった。大きな動きにはならなかったが、下値の堅い動きが展開した。米長期金利の低下などが重しとなり、上値の重い展開となった。
米11月ADP雇用統計、7-9月期非農業部門労働生産性や労働コスト改定値が予想を下回ったため、米長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。しかし、押し目からは、12月の利上げ観測、税制改革成立期待を受けたドル買いも強く底堅い展開となった。
★ユーロ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1、±2、±3)では、エクスパンションしてバンド幅が拡大し始めている。バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー%B(パラメータ:21、3、5)も低位から上昇基調となっていることから、バンド幅が拡大してきていることを示している。
ただ、一目均衡表の雲の上限が下値支持ラインとなり、一旦下げ止まる状況となっている。
もし、ここで下げ止まるのなら、まずはプラス3σのバンドが横向きから下向きになる。プラス3σが開いているうちは、下落基調は継続していることになる。その後、マイナス3σが閉じ始めると戻り基調がさらに強まる。
買い目線で見ている投資家なら、プラス3σが下向きとなるのを待つことである。また、売り目線ならプラス3σが横向きから下向きになるまでは売りスタンスとなる。欧州市場に入ってからリスク回避の円買いが強まっていることから、今晩も荒れる相場が予想される。
★南アランド/円の日足では、11月13日をボトムとして戻り基調となっていたが、200日線(紫線)8.39円が上値抵抗ラインとなり押し戻される展開となっている。グランビルの法則では、200日線が抵抗ラインとなると再び下落基調となりやすい。そのため、本日この200日線を上抜け出来るかが焦点となる。
ただ、下値でも5日線(赤線)8.29円や75日線(緑線)8.25円が下値支持ラインとなるかも注目される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:94.44、%D:90.98とかなり買われすぎ過熱感がでているものの、ストキャスティクスはトレンド発生時にはダマシとなりやすく、押し目買い場面となることもあるので注意しなければならない。
200日線は以前にも上値抵抗ラインとなり、その後は下落基調となったことから、南アランド/円では200日線は宿敵となっており、今後の動向が重要となる。
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