★NY金先物市場で長期トレンドを示す月足では、20年8月高値2,063.0ドルを起点として21年11月高値1,869.7ドルを結んだトレンドライン(R1)と21年8月安値1,692.6ドルを起点として21年12月1,758.9ドルを結んだトレンドライン(S1)のパターン分析では、三角持ち合いの様相となっている。
12ヵ月SMA(赤線)が24ヵ月SMA(青線)を下抜けしているものの、両線とも上向きとなっており、長期的な上昇基調が続いている。ロウソク足は両SMAの上方に位置していることで、上向きバイアスが強いことを示している。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっている。
米FRBによる急進的な利上げは売り材料となるものの、インフレ加速によるヘッジ目的や露のウクライナ侵攻への情勢緊迫による地政学リスク回避が買い材料となる。現在は後者の買い材料が強い。
現状は上向きバイアスが強いことから、三角持ち合いのR1がレジスタンスとして意識されるものの、上放れ出来るかが焦点になる。
ただ、上値を抑えられ上値の重さが意識されると、一転して下押しバイアスが強まる可能性があるので注意。
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