FITS エコノミックレポート

NYダウは強固なレジスタンスとの攻防!

 

★NYダウの日足では、戻りの上値が徐々に重くなっている。6月5日には200日SMA(紫線)260日SMA(茶線)を上抜け強い戻り基調となった。しかし、6月11日に再びこれらのSMAを下抜けすると、強固なレジスタンスとなり上値を抑える展開が続いている。

200日SMAと260日SMAも緩やかながら下向きとなっていることで、徐々に上値を切り下げる展開となりやすい。

昨日5日SMA(赤線)の25,910ドル25日SMA(青線)26,065ドルを下抜けたことで、短期的には調整局面となっている。下値では、10日SMA(黄線)の25,751ドルがサポート出来るかが注目される。

下値では、下向きの100日SAM(黒線)の24,585ドルもサポートラインとして意識されるが、現在から1,300ドル程度下限ある。また、下向きとなっていることから、徐々に下限を切り下げることになる。

一方で、75日SMA(緑線)は上向きとなっており、近い将来100日SMAを上抜けるゴールデンクロスする方向に動いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、%DとSlow%Dはかい離幅を広げながら両線とも上向きとなっていることで、上向きバイアスが強いことを示している。

 

まとめると、200日SMAと260日SAMでの上値の重さは意識されるものの、明確に戻り基調が崩れたほどではない。そのため、今晩再び5日SMAや25日SMAを回復するようなら、戻り基調が回復したことになる。ただ、上値が重いことは明白なことから、200日SMAと260日SMAを上抜けするのか、それとも10日SMAを下抜けして下落調整的な動きになるのかを確認するまでは、『様子見』としたい。

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