FITS エコノミックレポート

5分足で分かる欧米ドル/円欧米市場動向 欧州市場からドル買い戻し強まる!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が65ドル高に反発、米長期金利も0.54%台に持ち直したことを背景にドル安の流れは一服した。なお、欧州株は堅調に推移、日経先物も反発した。欧州市場では、ユーロ/ドルが1.19ドル台定着に失敗し、下げに転じて1.18ドル半ばに失速したことで、ドルは上昇基調となった。欧米株価指数も堅調に推移したことで、リスク回避の円買いは後退した。欧州入り後は月末のフローに左右される中、ドルの買い戻しが優勢となった。NYダウが失速し、米長期金利が再低下となったこを背景にドルの戻り売りとなった。月末のリバランスはドル買いとの声が聞かれる中、ロンドンフィキシングに向けての持ち高調整の動きが出ていた可能性が指摘された。

 

ドル買いの流れはNY勢が参入し始める時間帯に入っても継続した。米経済指標が概ね予想を若干下回る結果となったが、相場への影響は限定的だった。105円台にしっかり乗せると、目先のストップロスを継続的に巻き込みながら上値を伸ばした。米長期金利の上昇に伴いドルの買い戻しが強く、一時106.00円台を回復した。ロンドンフィキシングの通過後も、ドル/円は堅調地合いと維持した。週末の午後に入り、新規の手がかりが乏しい中動きが鈍った。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値:前年比-15.0%(予想:-14.5%、1-3月期:-3.1%)
・ユーロ圏・7月消費者物価指数:前年比+0.4%(予想:+0.2%、6月:+0.3%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.2%(予想:+0.8%、6月:+0.8%)

 

・米・6月コアPCE価格指数:前年比+0.9%(予想:+1.0%、5月:+1.0%)
・米・6月個人所得:前月比-1.1%(予想:-0.6%、5月:-4.4%←‐4.2%)
・米・6月個人消費支出:前月比+5.6%(予想:+5.2%、5月:+8.5%←+8.2%)
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+0.5%(予想:+0.6%、1-3月期:+0.8%)
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:72.5(予想:72.9、速報値:73.2)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:3.0%(速報値:3.1%)
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.6%(速報値:2.7%)
・米・7月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):51.9(予想:44.0、6月:36.6)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.26-106.05円のレンジ

・月末のロンドンフィキシングを控えて持ち高調整のドル買い

・欧州や米国の4-6月期GDP速報値が過去最悪の下落

・好決算からアップルが10%超上昇し、1銘柄でNYダウを300ドル押し上げ

・米7月シカゴPMIが予想外に活動の拡大となる50を突破

・VIX指数は24.76から24.46へ低下

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