FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米経済指標結果受けドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が軟調に推移、米長期金利も続落となる中、為替は全般にもみ合い商状ながら円高地合いが持続した。株安・原油安・債券高(金利は低下)というリスク回避の流れが持続する中、ドル/円以外ではドルが堅調に取引された。欧州株式市場が総じて弱含み、米長期金利が2.06%台に低下したことで上値の重い展開となった。欧州市場中盤の取引では、NY勢参入を控え、全般もみ合い推移となった。米5月小売売上高は自動車を除く数値も含めて強弱まちまちな結果となったが、前月分はともに大きく上方修正され、米長期金利が上昇に転じたことに伴ってドル買いが優勢となった。その後発表された米5月鉱工業生産指数が市場予想を上回ったことを受けて円売り・ドル買いがじわりと強まった。

 

NYダウが半導体大手ブロードコムが通期売上高見通しを下方修正したことを受け反落してスタートしてことでドル売りが優勢となった。しかし、一時100ドル超下落したNYダウが下げ幅を縮小したことで下げ止まった。クドローNEC委員長に続き、ハセットCEA委員長も米国経済が3%成長するとの見通しを維持していることを明らかにしたため、景気見通しが若干改善したことでドル買いが強まった。その後は、新規材料に乏しい中、週末とあって108.50円近辺で値動きが乏しくなった。

 

★欧米主要経済指標

・米・5月小売売上高:前月比+0.5%(予想:+0.6%、4月:+0.3%←-0.2%)
・米・5月小売売上高(自動車除く):前月比+0.5%(予想:+0.4%、4月:+0.5%←+0.1%)
・米・5月設備稼働率:78.1%(予想:78.0%、4月:77.9%)
・米・5月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想:0.2%、4月:-0.4%←-0.5%)
・米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:97.9(予想:98.0、5月:100.0)
・米・6月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.6%(5月:2.9%)
・米・6月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.2%(5月:2.6%)
・米・4月企業在庫:前月比+0.5%(予想:+0.5%、3月:0.0%)

 

★欧米市場のポイント

・108.14-58円のレンジ相場

・米小売統計はまずまず堅調な内容となりドル買い

・米5月鉱工業生産指数は予想より強い内容

・FOMCによる利下げ織り込み度が低下

・ブロードコムが通期売上見通しを下方修正

・VIX指数は15.82から15.28へ低下

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