FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 ドルは全般安値引け!

 

★欧州市場朝方の取引では、独仏の6月製造業PMIが予想を上回り独10年債金利が急上昇となったことに連れ、米長期金利も上昇幅を広げる中、円売り戻しが加速した。なお、欧州株は上げ渋りとなった。米長期金利が一時2.05%台まで反発したことで、ドル買いに転じ107.53円まで上昇した。その後、米長期金利の上昇幅が縮小したことで小幅軟化した。ただ、クロス円の上昇に連れて底堅く推移した。米長期金利の反発や浅川財務官の口先介入的な発言を受けドルの買い戻しが入った。その後は、米国経済指標待ちでもみ合いとなった。

 

米6月製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことで下押ししたものの、売りが一巡すると買い戻しが優勢となった。米5月中古住宅販売数が予想を上回ったことが相場の支援材料となった。米長期金利が2.00%から2.06%まで上昇、NYダウが一時154ドル高となったことでドルの買い戻しが優勢となった。しかし、米国の早期利下げ観測を手掛かりにドルの戻りを売りたい向きは多く、上値は限定的となった。米国株が伸び悩んだことも相場の重石となった。週末に向け、対ユーロでドル売りが勢いづき、ドル/円の上値も抑えられた。

 

★欧米主要経済指標

・英・5月公的部門純借入額(銀行部門除く):+51億ポンド(予想:+41億ポンド、4月:+68億ポンド←+58億ポンド)

 

・米・5月中古住宅販売件数:534万戸(予想:530万戸、4月:521万戸←519万戸)
・米・6月製造業PMI速報値:50.1(予想:50.5、5月:50.5)
・米・6月サービス業PMI速報値50.7(予想:51.0、5月:50.9)
・米・6月総合PMI速報値:50.6(5月:50.9)

 

★欧米市場のポイント

・107.24-73円のレンジ相場

・ユーロ圏の製造業・サービス部門PMIは良好な結果

・米製造業・サービス部門PMIは予想下回る

・米商務省が中国スパコン企業をブラックリストに追加

・NYダウは一時昨年10月3日以来の高値に迫る

・VIX指数は14.75から15.40へ低下

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