FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向  ロンドンフィキシング絡みのドル買い!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が250ドル高、日経先物も30円高で堅調地合いを維持する中、リスク選好のドル安の流れが持続した。英米でのワクチン実用化への期待から欧州でも株高になり、安全志向ムード後退で前阿知的にドル売りが優勢になった。全般にドル売りが強まった流れに沿って一時104.11円と日通し安値を付けたが、ユーロ/ドルなどが伸び悩んだ影響もありドルの買い戻しが入った。前日のロンドンフィキシングで買われたこともあり、ドル買いの需要が強いとの声も出ていた。

 

11月米消費者信頼感指数や11月米リッチモンド連銀製造業景気指数はともに予想より弱い結果となったが、思惑的なドル買いが広がった。クロス円の買いが支えとなるものの、欧州通貨に対してドル売りが進んだことでドル/円は方向感なくもみ合いとなった。順調な7年債入札結果を受けて米長期金利も0.89%から0.87%へ低下したことでドルはじり安の展開となった。欧州通貨に対してドルが弱いことで、ドル/円も上値が重く104.50円前後で小動きとなった。

 

★欧米主要経済指標

・独・11月IFO企業景況感指数:90.7(予想:90.2、10月:92.5←92.7)

 

・米・9月FHFA住宅価格指数:前月比+1.7%(予想:+0.8%、8月:+1.5%)
・米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+6.57%(予想:+5.30%、8月:+5.33%)
・米・11月リッチモンド連銀製造業指数:15(予想:20、10月:29)
・米・11月消費者信頼感指数:96.1(予想:98.0、10月:101.4←100.9)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.11-76円のレンジ

・トランプ大統領が政権移行作業の開始を容認

・ロンドンフィキシング控えNY勢の本格参入後に思惑的なドル買い

・リスク選好の動きから米長期金利上昇でドル買い

・バイデン氏が次期財務長官にイエレン前FRB議長を指名する見通し

・VIX指数は22.66から21.64へ低下

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