FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 SLR打ち切りで米長期金利上昇!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.67%台に低下となったことを受け、全般的にドルの上値が圧迫された。なお、NYダウ先物は40ドル高、日経先物は70円高に反発した。米長期金利の低下が引き続き重石となり、一時昨日安値の108.63円を下抜けた。欧州各国での新型コロナ第3波に対する懸念から徐々にユーロ安にシフトしたことで、ドルは買い戻しの動きになった。米長期金利の持ち直しを受け、ドル買い基調が継続した。米長期金利の乱調な展開を見ながらの反応が続いた。下げ渋りを経て、押し目買いと戻り売りの綱引きとなった。

 

米FRBが『SLR』の緩和措置を延長せず、3月31日で終了すると発表すると米長期金利の上昇を支えに一時109.00円台に上昇した。米長期金利の上昇に伴うドル買いが入った半面、株安を背景に円買いが進み、相場は方向感が出なかった。米長期金利の上昇が一服し、ドル買いが後退したものの、リスク回避の円買いもあり、動意に欠ける動きになった。米長期金利・米国株の動きが落ち着き、新規の手掛かりが乏しい中、108円後半で動きが鈍くなり、週末の午後に入って閑散取引が続いた。

 

★欧米主要経済指標

特になし

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.57-109.04円のレンジ

・欧州の新型コロナ感染第3波を背景にユーロ売り

・米FRBは『補完的レバレッジ比率(SLR)』の特例措置を延期せず

・米国債は売られ(金利は上昇)、米国株は金融株中心に売りが広がる

・VIX指数は21.58から20.95へ低下

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