FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NY市場引け間際に地政学リスク高まり円買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、株安を背景にドルと円が堅調推移した。欧州主要株価指数が全面安で取引をスタートする中、115.90円近辺に下値を広げた。市場では116.00円に、来週のNYカットで合わせると約26.35憶ドルにのぼるオプションがあることも、116.00円近辺では神経質な動きになる要因との声もあった。欧州勢参入後、円買いが優勢となったが、ドルの押し目買いも根強く116.00円を回復すると116円台で落ち着いた値動きが継続した。米中期債利回りなども支えに116.10円まで反発したが、ドルが欧州通貨に対して売り戻されたことに影響され、明確な方向感は出なかった。

 

前日のドル高の反動調整と週末調整などによるドル安の圧力がかかった。米長期金利が1.98%台から2.01%台まで低下幅を縮めたことで相場を下支えした。ただ、2月米消費者態度指数の速報値が予想を下回ったことで戻りも鈍かった。米2年債利回りが1.51%まで低下したタイミングで安値を付けた。その後に、『プーチン露大統領がウクライナに侵攻することを決定』との一部報道が伝わると米国株の急落と共にリスク回避の円買いが強まった。地政学リスクの高まりから米株価の下落が継続、米長期金利も急低下したことで、ドルの下落が続いた。しかし、サリバン米大統領補佐官が『プーチン露大統領がウクライナ侵攻の最終決断を下したとは断定しない』と述べ、NYダウが下げ幅を縮小するとドルは下げ渋った。

 

★欧米主要経済指標

・米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:61.7(予想:67.0、1月:67.2)
・米・2月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:5.0%(1月:5.0%、12月4.9%)
・米・2月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:3.1%(12月3.1%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.97-116.09円のレンジ

・バーキン米リッチモンド連銀総裁が利上げ加速に慎重な発言

・露軍がウクライナへ侵攻する可能性あるとの報道でリスク回避

・VIX指数は23.91から27.36へ急上昇

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