FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 FRB議長のタカ派発言でドル買い戻し!

 

★欧州市場の朝方の取引では、米FOMCの結果発表とパウエル米FRB議長の会見を控え、ドルは全般もみ合い商状となった。なお、欧州株は概ね小幅続落となった。欧州市場では108円台半ばと、アジア市場からこう着状態が続いた。米長期金利は下げ渋り、NYダウ先物はプラス圏を維持するも、欧州株は高安まちまちで方向感を欠いた動きとなった。米金融イベント待ちの状況が続き、108.55円前後でこう着した。米7月ADP雇用統計の結果を受けて小幅推移の反応となった。

 

その後発表された米7月シカゴ購買部協会景気指数が44.4と予想の50.6を下回ったことが分かると円買いで反応した。FOMCでは、0.25%の引き下げと同時に8月1日でバランスシートの縮小を終えることを公表した。市場の一部では0.5%の利下げを期待した向きもありドル買いで反応した。パウエル米FRB議長が会見で、今回の利下げは長期にわたる利下げサイクルの始まりを意味するわけではないと指摘した。そのため、9月追加利下げ観測が後退したことで、ドル買いの支援材料となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4-6月期GDP速報値:前年比+1.1%(予想:+1.0%、1-3月期:+1.2%)
・ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値:前年比+1.1%(予想:+1.1%、6月:+1.3%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.9%(予想:+1.0%、6月:+1.1%)
・ユーロ圏・6月失業率:7.5%(予想:7.5%、5月:7.6%←7.5%)

 

・米・7月ADP雇用統計:前月比+15.6万人(予想:+15.0万人、6月:+11.2万人←+10.2万人)
・米・4-6月期雇用コスト指数:前期比+0.6%(予想:+0.7%、1-3月期:+0.7%)
・米・7月シカゴ購買部協会景気指数:44.4(予想:51.0、6月:49.7)

 

★欧米市場のポイント

・108.48-109.00円のレンジ相場

・米7月ADP全米雇用報告は予想の範囲内

・米7月シカゴ購買部協会指数は予想を下回る

・FOMCで0.25%の利下げを受けドル買いで反応

・FRBの保有資産の縮小終了も決定

・パウエルFRB議長の会見ではタカ派的内容

・同議長の発言を受けて株は大幅下落

・VIX指数は13.94から16.12へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ