FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 FOMC議事要旨の内容受けドル買い加速!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利の低下を背景に、ドルは全面安基調を維持してもみ合い相場となった。なお、NYダウ先物は24ドル高となった。米長期金利が0.65%付近に続落となっていることを受け、ドルが再軟化した。対オセアニア通貨でドルが軟調地合いを継続する中、ドル/円も戻り売りに押される展開となった。欧州市場では、欧州通貨が対ドルで失速し、ユーロ/円やポンド/円などクロス円の下落にドル/円も追随した。

 

アジア時間に付けた105.10円がサポートとして意識されると、ドルの買い戻しが優勢となった。追加経済救済策を巡り米共和党・民主党指導者は交渉を再開する見通しとなった。当初の計画より規模を削減し、5000億ドル前後での合意の可能性が報じられリスク選好の円売りとなった。NY勢本格参入後はドル安を調整する動きが広がった。その後も、全般ドル買い戻しが継続した。FOMC議事要旨でYCC(イールドカーブコントロール)がバランスシートを大幅に拡大する可能性を懸念との見解が示されたことで、米長期金利上昇とともにドル買いが加速した。米国株が引けにかけて下げ幅拡大するとリスク回避のドル買いを後押しした。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・6月経常収支:+207億ユーロ(5月:+113億ユーロ←+80億ユーロ)
・ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値:前年比+0.4%(予想:+0.4%、速報値:+0.4%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、速報値:+1.2%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.17-106.15円のレンジ

・欧州勢参入直後はドル売りが先行

・新型コロナウイルスのワクチン早期開発への期待

・FOMC議事要旨でYCCに対する懸念との見解が示されドル買い

・米20年債入札は低調な需要となり米長期金利の上昇でドル買い

・VIX指数は21.51から22.54へ上昇

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