★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が1.75%近辺に小幅上昇となったことを受け、115.43円付近で推移した。なお、欧州主要株価指数は全面高で取引をスタートとした。欧州市場では、米長期金利の上昇でややドル買いになったが、NYダウ先物はマイナスに転じ、株安への警戒で円買いがドルを下押しした。市場の注目が12月米CPIの結果に集まる中、ドルの下値も限定されると、ドルは全般小幅な値動きになった。欧州市場中盤の取引では、米長期金利が1.74%台で底堅さを維持したことを受け、ドルは下げ渋りが持続した。
12月米CPIは前月比で予想を上回ったほか、エネルギーと食品を除くコア指数も予想より強い結果となったが、ドル売りで反応した。市場では「ほぼ予想の範囲内」と受け止められ、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢になった。米FRBが速やかな金融引き締めを実施するとの観測が後退し、米長期金利が1.74%から1.709%へ低下するとドル売りが強まった。節目の115円を割り込むと、ドルロングの投げを巻き込みながらドル売りが強まった。NYダウが一時マイナス圏に沈んだことも重石になった。米10年債入札が冴えず、金利低下が一服するとドルは下げ止まった。米FRBが発表したベージュブックによると、全米の経済活動が緩慢なペースで拡大を継続していることが明らかになった。ドル/円は安値圏で推移した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・11月鉱工業生産:前月比+2.3%(予想:+0.2%、10月:-1.3%←+1.1%)
・米・12月消費者物価指数(CPI):前年比+7.0%(予想:+7.0%、11月:+6.8%)
・米・12月消費者物価コア指数:前年比+5.5%(予想:+5.4%、11月:+4.9%)
・米・12月消費者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.4%、11月:+0.8%)
・米・12月消費者物価コア指数:前月比+0.6%(予想:+0.5%、11月:+0.5%)
・米・12月財政収支:-213億ドル(予想:-50億ドル、20年12月:-1435.62億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は114.33-115.48円のレンジ
・トルコリラはオイルマネーの流入を意識した買いが優勢
・12月米CPIは前年同月比は約39年ぶりの7%台
・12月米CPIは市場で「ほぼ予想の範囲内」と受け止められた
・米10年債入札が冴えず金利低下が一服するとドルは下げ止まる
・VIX指数は18.41から17.62へ低下
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