FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 110円台回復出来ず一時失速!

 

★欧州市場序盤の取引では、前日ドル/円が動き出したのがNY勢参入以降だったこともあり、欧州勢はほぼドル/円は様子見姿勢となり109円候はでもみ合う展開になった。原油や商品先物が軟調に推移する中、ドルは対資源国通貨を中心に強含み、109.94円レベルで日中高値を更新した。欧州市場で一時110円に接近したが、米長期金利の戻りが鈍く、その後失速し109.70円台に値を下げた。欧州序盤に一時1.62%台まで低下していた米長期金利が1.66%台まで回復すると全般ドル高が進行した。

 

米2月貿易収支は、深刻な悪天候などが影響し、輸出が輸入以上に減少して予想以上に拡大し、過去最大を記録したためドルは弱含んだ。G20 の共同声明『為替レートは経済のファンダメンタルズを反映すべき』を麻生財務相が繰り返したが、為替相場への反応は限定的で、ドルは軟調を継続した。米長期金利が1.63%台まで低下幅を拡大したが、東京時間につけた安値109.58円を前に下げ渋ったことでドルの買い戻しが入った。FOMC議事要旨は大きなサプライズはなく、NYダウがプラス圏に浮上したことで、円売りの流れが意識された。米長期金利・米国株の反応も鈍く、109円後半での小動きが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・英・3月サービス業PMI改定値:56.3(予想:56.8、速報値:56.8)
・英・3月総合PMI改定値:56.4(予想:56.6、速報値:56.6)

 

・米・2月貿易収支:-711億ドル(予想:-705億ドル、1月:-678億ドル←―682億ドル)
・米・2月消費者信用残高:+275.78億ドル(予想:+28.00億ドル、1月:+9400万ドル←-13.15億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.59-94円のレンジ

・110円台を回復することは出来ずに失速

・欧州のサービス部門PMI改定値が速報値から上方修正

・G20 は声明を発表したが目立った反応はなし

・FOMC議事要旨はサプライズはなく反応薄

・VIX指数は18.12から17.16へ低下

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