★欧州市場朝方の取引では、前日のNY時間早朝にファイザーCEO発言を受け強まったリスク選好による円売りは失速した。113.40円前後にドルが反落となった。なお、欧州株は小幅上昇して取引をスタートした。中国恒大集団の格付けが債務不履行に相当する「RD」に引き下げられたことを受け、リスク回避の円買いが先行したが、前日安値113.31円レベルに支えされると、ドル買い戻しが強まった。欧州市場では、欧州株はやや軟調、NYダウ先物は弱含む展開が続く中、113.50円台と変わらずの値動きとなった。その後、米長期金利が1.48%台まで低下したことを受けて再び売りに押される展開になった。
新規失業保険申請件数が予想を下回り雇用改善を示したことで、ドル買いがじわりと強まった。米金利の動向に連れて方向感のない動きを繰り返した。ドルが全体的に強含んだことで下値も限定的だった。米30年債入札が不調だったことで米金利上昇したことを背景にドル買いとなった。翌日の11月米消費者物価指数(CPI)発表を控え、米金利も一方向に動くことが出来ず、低下とともにドル売りが優勢になった。
★欧米主要経済指標
・米・先週分新規失業保険申請件数:18.4万件(予想:22.0万件、前回:22.7万件←22.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:199.2万人(予想:191.0万人、前回:195.4万人←195.6万人)
・米・10月卸売在庫改定値:前月比+2.3%(予想:+2.2%、速報値:+2.2%)
・米・10月卸売売上高:前月比+2.2%(予想:+1.0%、9月:+1.7%←+1.1%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.24-64円のレンジ
・規制による英経済活動の停滞懸念からポンド売り
・中国恒大集団の格付けが債務不履行に引き下げでリスク回避
・新規失業保険申請件数が強い内容でドル買い戻し
・11月米CPI発表を前に積極的に上値を追う展開にならず
・VIX指数は19.90から21.58へ上昇
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