FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 109円を目前に足踏み!

 

★欧州市場序盤の取引では、ドル売りと円売りに挟まれて動きづらい部分もあり、108円台後半で底堅く推移した。なお、欧州株は全面高、日経先物は小幅反落した。欧州市場では米長期金利の上昇もドルを下支え108.75円前後と日通し高値圏でもみ合いとなった。3月高値から5月安値への下落幅の半値戻しにあたる108.85円水準が依然ドルの上値を抵抗したが、ドルの下押しも限定的となった。『サウジアラビアとロシアが減産延長に消極的なようだ』との一部報道で原油先物が下落すると、クロス円が下落したことでドル/円も上値が重くなった。

 

5月ADP雇用統計が予想より好結果の発表となったことでドルは下げ止まった。その後発表された5月米ISM非製造業指数が予想を上回ったほか、NYダウが350ドル超上昇したことが相場の支援材料ととなりドル買いが継続した。堅調な米国株や上昇傾向の米長期金利が支えとなり、108.98円までじり高となったが、109円付近に観測される売りオーダーを前に足踏みとなった。米国株が上げ幅を拡大したものの、108.90円台で小じっかりとなったが、109円台を試す勢いはなかった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月失業率:7.3%(予想:8.2%、3月:7.1%←7.4%)
・ユーロ圏・4月生産者物価指数:前年比-4.5%(予想:-4.2%、3月:-2.8%)
・英・5月サービス業PMI改定値:29.0(予想:28.0、速報値:27.8)
・英・5月総合PMI改定値:30.0(予想:29.1、速報値:28.9)

 

・米・5月ADP雇用統計:-276万人(予想:-900.0万人、4月:-1955.7万人←-2023.6万人)
・米・4月耐久財受注改定値:前月比‐17.7%(予想:-17.2%、速報値:-17.2%)
・米・4月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比-7.7%(予想:-7.4%、速報値:-7.4%)
・米・4月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-5.7%(速報値:-5.4%)
・米・5月ISM非製造業景況指数:45.4(予想:44.4、4月:41.8)
・米・4月製造業受注:前月比‐13.0%(予想:-13.4%、3月:-11.0%←-10.3%)
・米・5月サービス業PMI改定値37.5(予想:37.3、速報値:36.9)
・米・5月総合PMI改定値:37.0(速報値:36.4)

 

★欧米市場イベント

・ドル/円相場は108.47-98円のレンジ

・5月ユーロ圏サービス部門PMI改定値が予想を上回りユーロ買い

・4日にECB理事会で追加緩和に踏み切るとの観測も追い風

・投資家がリスクを取る動きを強めたことで円売りが優勢

・5月ADP全米雇用報告で予想ほど悪化せず

・5月米ISM非製造業指数が予想を上回ったこともリスク選好

・米国の抗議デモに鎮静化の兆しで投資家心理改善

・VIX指数は26.84から25.66へ低下

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