★欧州市場の序盤の取引では、仏・伊・スペインなどの株価指数が反落に転じる中、リスク選好回復による円売りが一服した。主要欧州株式相場やNYダウ先物などが軒並みマイナス圏に転落したことを受け、リスクオンの円売りの勢いが後退した。しかし、日銀が22日に臨時の金融政策決定会合を開催すると報道が伝わると、円売りが優勢となった。欧州市場中盤の取引では、欧州株安にもかかわらず高値圏でもみ合い商状を継続した。
NY勢参入後は次第にドル買いが優勢になった。日銀の臨時会合開催に対する思惑もくすぶる中、11日に付けた直近高値107.77円を上抜けると上げ足を速めた。一時108.08円まで値を上げたが、NYダウが220ドル超下落するとドル買いの勢いは後退した。米長期金利の低下も重石となった。パウエル米FRB議長の議会証言が開始されたものの、前日公開された議長の冒頭発言もあり、反応は限定的となった。パウエル米FRB議長とムニューシン米財務長官の米上院銀行委員会でのバーチャル公聴会が終了したが、散発的に伝わってきた発言に対する市場の反応は鈍かった。108円台の戻り売り圧力を確認して以降の重い推移がじりじり進んだ。
★欧米主要経済指標
・独・5月ZEW景気期待指数:51.0(予想:30.0、4月:28.2)
・米・4月住宅着工件数:89.1万戸(予想:90万戸、3月:127.6万戸←121.6万戸)
・米・4月住宅建設許可件数:107.4万戸(予想:100.0万戸、3月:135.6万戸←135.3万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.32-108.08円のレンジ
・トルコ中銀と日・英中銀との間でスワップ協定の締結近いとの報道
・日銀が22日に臨時の金融政策決定会合開催で円売り優勢
・パウエル米FRB議長の議会証言では反応は限定的
・108円台ではドル売り強く滞在時間短い
・VIX指数は29.30から30.53へ上昇
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