★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が100ドル安で下げ渋り、日経先物も50円高に反発となったものの、戻りは依然弱く106.83円前後でドル安の流れが持続した。NYダウ先物が163ドル安に再下落、日経先物も伸び悩む中、米長期金利も0.578%前後に再低下したことで、ドルの軟調地合いが継続した。NYダウ先物が下げ幅を縮小、日経先物も再反発となる中、リスク回避の円買い圧力は緩和した。その後、安く始まった欧州株が持ち直したこともあり、徐々にリスク選好の流れが優勢になった。
6月米卸売物価指数(PPI)は予想より弱い結果となったが、相場への影響は限られ106.80円前後でもみ合った。NY市場ではウイルス治療薬への期待が広がり、リスク選好の動きが優勢になった一方で、PPIが低下したことでFRBの長期にわたり緩和策を維持するとの思惑からドルはもみ合った。米製薬会社ギリアド・サイエンスの抗ウイルス薬レムデシビルの良好な治験結果が好感され、株高に連れリスク選好の円売りが強まった。米中の第1段階貿易協定の撤回リスクが高まったことで、米国株が上げ幅を縮小したことでドルの上値が重くなった。NYダウが300ドル超高まで上げ幅を拡大するなど堅調な動きになったもののドル/円はこう着相場となった。
★欧米主要経済指標
・米・6月生産者物価指数(PPI):前月比‐0.2%(予想:+0.4%、5月:+0.4%)
・米・6月生産者物価コア指数:前月比-0.3%(予想:+0.1%、5月:-0.1%)
・米・6月生産者物価指数:前年比-0.8%(予想:-0.2%、5月:-0.8%)
・米・6月生産者物価コア指数:前年比+0.1%(予想:+0.4%、5月:+0.3%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.61-94円のレンジ
・ウイルスの治験薬開発に関する前向きな発表好感
・6月卸売物価指数が予想を下回りドル売り
・ロンドンのフィキシングに向けたドル買い
・米10年債利回りが上昇に転じたいことでドル下支え
・VIX指数は29.26から27.29へ低下
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