★欧州市場序盤の取引では、米10年債金利の上昇に連れて、英独の10年債金利も上昇幅を広げたことを受け、106.80円付近で推移した。なお、NYダウ先物は280ドル高に反発、米長期金利も0.676%付近に続伸した。欧州勢参入後、一時106.83円前後にドルが続伸となった後、米長期金利の上昇が一服となるに連れて、106.75-80円前後でもみ合い推移となった。NYダウ先物が290ドル高に上昇幅を拡大、米長期金利も0.68%付近に再上昇となる中、リスク選好による円安が進展した。
7月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る結果となったことで、米長期金利の上昇とともに買いで反応し、一時107.01円と7月23日以来の高値を更新した。ムニューシン米財務長官が『キャピタルゲイン減税のためには法律の制定が必要』との見解を示すと、米減税政策への期待感が後退し、ドル売りとなった。ただ、米国株が高く始まると、再びドルが強含む展開になった。NYダウが下押ししたことや、米10年債入札後に米金利が上昇幅を縮めるとドルも頭打ちとなり、じり安の展開になった。米追加経済対策を巡る協議が難航しているとの見方が強まった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・6月鉱工業生産:前月比+9.1%(予想:+10.0%、5月:+12.3%←+12.4%)
・米・7月消費者物価指数:前年比+1.0%(予想:+0.7%、6月:+0.6%)
・米・7月消費者物価コア指数:前年比+1.6%(予想:+1.1%、6月:+1.2%)
・米・7月消費者物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.3%、6月:+0.6%)
・米・7月消費者物価コア指数:前月比+0.6%(予想:+0.2%、6月:+0.2%)
・米・7月財政収支:‐630億ドル(予想:-900億ドル、19年7月:-1196.96億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.67-107.01円のレンジ
・7月米消費者物価指数(CPI)が予想上回る
・米長期金利の上昇とともにドル買い
・米減税政策への期待感が後退するとドル売り
・米追加経済対策を巡る協議は難航
・107円台では滞空時間が短く上値の重さを意識
・VIX指数は24.03から22.28へ低下
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