★欧州市場序盤の取引では、ドル全面安の流れが持続した。なお、NYダウ先物は80ドル高、日経先物は小幅高でもみ合いとなった。欧州勢参入後から再開されたドル売りの流れは一服した。米長期金利は0.726%付近に小幅上昇した。欧米株価指数が高安まちまちで、方向感がつかみにくく、上値の重い値動きとなった。米長期金利の上昇を支えにした買いが入りドルはしっかりした。105円半ばでの下値の堅さを確認すると徐々に下値を切り上げる展開となった。
8月の米ISM製造業景気指数が56.0となり、市場予想の54.6を上回ったことでドル買いが優勢となった。米国株高を背景に日中高値を更新したが、利食い売りに上値を抑えられた。NY午後に入ると値動きが限られ106.00円近辺でもみ合う展開となった。米長期金利が低下に転じたため、ドルの上値も限定的となった。一目均衡表雲の下限106.40円がレジスタンスとして意識された。その後は、欧州通貨に対してドルが底堅いことで下値を限られたが、ユーロ/円の売りなどで上値も抑えられ106円前後でのもみ合いから抜け出せなかった
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・8月消費者物価指数速報値:前年比-0.2%(予想:+0.2%、7月:+0.4%)
・ユーロ圏・8月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.4%(予想:+0.8%、6月:+1.2%)
・ユーロ圏・7月失業率:7.9%(予想:8.0%、6月:7.7%←7.8%)
・英・8月製造業PMI改定値:55.2(予想:55.3、速報値:55.3)
・英・7月住宅ローン承認件数(中銀):6.63万件(予想:5.5万件、6月:3.99万件)
・米・8月製造業PMI改定値:53.1(予想:53.6、速報値:53.6)
・米・8月ISM製造業景況指数:56.0(予想:54.8、7月:54.2)
・米・7月建設支出:前月比+0.1%(予想:+1.0%、6月:-0.5%←-0.7%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は105.55-106.15円のレンジ
・米FRBのゼロ金利政策を長期化させる新たな指針からドル先安観
・8月米ISM製造業景気指数の1年9ヵ月ぶりの高水準でドル買い
・一目均衡表の下限106.40円がレジスタンスとして意識
・ブレイナードFRB理が追加緩和を示唆するとドル売り
・VIX指数は26.41から26.12へ低下
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