FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 105円台の重さ確認後はドル売り強まる!

 

★欧州市場の序盤の取引では、トランプ米大統領が実質的な勝利宣言を表明したうえで『連邦最高裁判所まで争う。すべての投票をやめて欲しい』などと述べたことを受け選挙結果への不透明感が強まると、株価と長期金利が急低下し、リスク回避の円買いが再燃した。欧州市場では、104.90円台で方向感の乏しい値動きが続いた。米大統領選を複数の州で大勢判明に時間を要するとされ、模様眺めが強まった。欧米株価指数は高安まちまちとなり、方向感は出にくい展開となった。105円台を維持できず、ドルは売り戻された。欧州株式市場で回復が続くほか、NYダウ先物は下げ幅を縮小し、リスク選好の流れにドル売りが優勢となった。

 

底堅い欧米株式指数を眺めながら、ドル売りが継続され日通し安値を更新する展開となった。予想より弱いADP雇用統計が発表されたものの、為替市場の影響は限定的だった。クロス円の円安推移で下げ渋り、一時104.50円台へ持ち直したものの、リスク選好のドル売りが再び強まり伸び悩んだ。バイデン勝利を見込んだ株高によるリスク選好のドル売りが一巡した。一時800ドル超の上昇となったNYダウは600ドル程度まで上昇幅を縮小した。

 

★欧米主要経済指標

・独・10月サービス業PMI改定値:49.5(予想:48.9、速報値:48.9)
・独・10月総合PMI改定値:55.0(予想:54.5、速報値:54.5)
・ユーロ圏・10月サービス業PMI改定値:46.9(予想:46.2、速報値:46.2)
・ユーロ圏・10月総合PMI改定値:50.0(予想:49.4、速報値:49.4)
・ユーロ圏・9月生産者物価指数:前年比-2.4%(予想:-2.4%、8月:-2.6%←-2.5%)
・英・10月サービス業PMI改定値:51.4(予想:52.3、速報値:52.3)
・英・10月総合PMI改定値:52.1(予想:52.9、速報値:52.9)

 

・米・9月貿易収支:-639億ドル(予想:-639億ドル、8月:-670億ドル←-671億ドル)
・米・10月ADP雇用統計:+36.5万人(予想:+64.3万人、9月:+75.3万人←+74.9万人)
・米・10月サービス業PMI改定値:56.9(予想:56.0、速報値:56.0)
・米・10月総合PMI改定値:56.3(速報値:55.5)
・米・10月ISM非製造業景況指数:56.6(予想:57.5、9月:57.8)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は104.09-105.09円のレンジ

・英国とEUのFTA交渉の先行き不透明感は根強い

・共和党が上院の過半数を維持するとの見方が浮上

・増税や規制強化といった大規模な政策変更の可能性が後退

・NYダウは一時820ドル超上昇

・10月ADP全米雇用報告は予想を大幅に下回る結果

・10月米ISM非製造業指数も市場予想を下回る結果

・VIX指数は35.55から29.57へ低下

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