★欧州市場朝方の取引では、香港問題や米中貿易協議を巡る米中対立を背景に、株安・債券高が持続する中、リスク回避の円買いが強まった。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。米中対立が再燃する中、欧州勢が本格参入し、NYダウ先物が110ドル超安、日経先物が70円安となり、リスク回避の円買い・外貨売りが目立った。欧州株価指数が下げ幅を広げたほか、米長期金利も低下するなどリスク回避の動きが強まる中、下サイドでは本邦実需勢をはじめとした押し目買い意欲が強く、直ぐに下げ渋るなど下値も堅かった。その後は、株価下落や米長期の低下が一服したことで下げ止まる展開となった。
日米株価指数が下げ渋ったことなどが手掛かりに、ドルのショートカバーが入りドルの買い戻しの動きとなった。日経先物がプラス圏に転じたことや、米国株の下げ幅縮小の動きも支援材料となりドルの買い戻しが継続した。その後、一部通信社が『米中の第1段階の通商合意は来年にずれ込む可能性がある』と報じたことが手掛かりとなりドルは失速した。しかし、ホワイトハウス副報道官が『米中交渉を継続しており、第1段階の合意については進展が見られる』との発言を受けてドルが買い戻された。しかし、その後も神経質な展開が継続した。
★欧米市場のポイント
・ドル/円は108.31-74円のレンジ相場
・欧州委員会はイタリアとフランスの20年の予算案に懸念
・香港を巡る米中間の緊張の高まりでリスク回避の動き
・米中の第1段階の通商合意は来年にずれ込む可能性との報道
・米副報道官が米中交渉を継続しているとの見解を示す
・米10年債利回りは一時1.72%台に低下
・VIX指数は12.86から12.78へ低下
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