FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 終日方向感を欠く展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、市場の注目が依然ポンドであるため、欧州勢が参入しても111.30円台での小動きとなった。NYダウの先物が下げ幅を縮小し、日経先物も90円高と強含んでいることを背景にリスク回避姿勢が後退し、全般円売り・外貨買いが優勢となった。

 

米2月生産者物価指数(PPI)総合では、前月比で予想を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数は前月比・前年比ともに予想より弱かった。米1月耐久財受注は強弱入り混じる内容となったが、結果事態に対する反応は鈍く111.40円前後で推移した。200日SMAの111.42円や一目均衡表転換線の111.47円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。その後はポンド/ドル売りが加速すると111.20円近辺に押された。トランプ大統領が『ボーイング新型機に対して運行停止命令へ』と述べたほか、『中国との貿易合意を急がず』と発言すると円買いが加速した。引けにかけてはドルの買い戻しが入り111.20円台を回復した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月鉱工業生産:前月比+1.4%(予想:+1.0%、12月:-0.9%)

 

・米・2月生産者物価指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、1月:-0.1%)
・米・2月生産者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、1月:+0.3%)
・米・2月生産者物価指数:前年比+1.9%(予想:+1.9%、1月:+2.0%)
・米・2月生産者物価コア指数:前年比+2.5%(予想:+2.6%、1月:+2.6%)
・米・1月耐久財受注速報値:前月比+0.4%(予想:-0.4%、12月:+1.3%←+1.2%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比-0.1%(予想:+0.1%、12月:+0.3%

 

★欧米市場のポイント

・110.98-111.46円のレンジ相場

・英国議会は『合意なき離脱回避案』を可決

・米国でもボーイング新型機運行停止命令

・トランプ大統領は中国との貿易合意を急がず

・米2月生産者物価指数(PPI)は低調

・VIX指数は13.77から13.41へわずかに低下

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