★欧州市場朝方の取引では、米中貿易戦争の一段の激化や米国の対メキシコ関税に対する懸念を背景に、株安・米長期金利低下の流れが進行、リスク回避の動きが継続した。なお、欧州株は全面安、日経先物も20円安と続落となった。FRBの年内利下げ観測を背景にドル売りが先行したが、米長期金利が一時下げ渋ったことや、ユーロ/ドルの失速影響でドルは一旦戻り基調になった。欧州主要株価指数が強含みとなり、クロス円の上昇がドル/円を押し上げる展開となった。欧州市場中盤の取引では、FRBによる利下げ観測が強まる中、ドルは全般的に上値の重い展開が継続した。
米国株の下げ幅縮小がサポートとなった半面、対ユーロを中心としたドル売りが上値を抑えたため、欧州早朝取引で付けた高値108.40円を超えられない状況が続いた。
米5月ISM製造業景気指数が予想を下回ったことが分かると伸び悩んだ。ただ、NYダウが底堅く推移したこともあって下値も限定的となった。米長期金利が再び低下したことや、米国株が上値の重い動きとなり円買いが優勢となった。ブラード米セントルイス連銀総裁の『近く利下げが適切になる可能性』との発言を受けて米長期金利が一段と低下し、ドルは全面安となった。米長期金利が2.06%台まで低下基調を強め、ドル全面安の流れが続き一時108円割れとなった。
★欧米主要経済指標
・英・5月製造業PMI:49.4(予想:52.2、4月:53.1)
・米・4月建設支出:前月比+0%(予想:+0.4%、3月:+0.1%←-0.9%)
・米・5月ISM製造業景況指数:52.1(予想:53.0、4月:52.8)
・米・5月製造業PMI改定値:50.5(予想:50.8、速報値:50.6)
★欧米市場のポイント
・107.85-109.44円のレンジ相場
・米FRBの利下げ観測が強まり米長期金利低下でドル売り
・投資家のリスク回避姿勢後退で欧州株持ち直し
・米当局が反トラスト法違反の調査の準備報道でナスダック下落
・米5月ISM製造業景気指数が予想を下回る
・VIX指数は18.71から18.86へ上昇
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