FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米7年債入札後にドル下落!

 

★欧州市場朝方の取引では、メイ英首相が26日の閣議で合意なきEU離脱の可能性を正式に排除することを提案する見通しであるとの一部報道を受けポンド買いが再燃した。欧州通貨絡みの取引が中心となるなか、110.80円付近でもみ合う展開となった。米長期金利が2.66%付近まで反発したことで、ドル売りは後退した。ただ、欧州株が全面安、NYダウ先物も引き続き下落したことで円売りも進め難い展開となった。英国のEU離脱延期思惑でポンド/円で買いが強まったことでドル/円も連れ高気味で推移した。その後は、パウエル米FRB議長の議会証言を控えて徐々に様子見ムードが強まり、110.80円台で方向感を欠く展開となった。

 

米12月住宅着工件数が予想を大幅に下回ったことでドル売りが優勢になったが、前日の安値110.58円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開となった。その後発表された米2月消費者信頼感指数と米2月リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことでドルの買い戻しが入った。パウエル米FRB議長の議会証言を聞きながら110円台で小幅に上下した。米7年債入札後に米国の中・長期金利が低下したことでドル売りが優勢になった。

 

★欧州主要経済指標

・米・12月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+4.18%(予想:+4.50%、11月:+4.58%←+4.68%)
・米・12月FHFA住宅価格指数:前月比+0.3%(予想:+0.4%、11月:+0.4%
・米・12月住宅建設許可件数:132.6万戸(予想:129.0万戸、11月:132.2万戸)
・米・12月住宅着工件数:107.8万戸(予想:125.6万戸、11月:121.4万戸←125.6万戸)
・米・2月消費者信頼感指数:131.4(予想:124.9、1月:121.7←120.2)
・米・2月リッチモンド連銀製造業指数:16(予想:4、1月:-2)

 

★欧米市場のポイント

・110.50-89円のレンジ相場

・メイ英首相のEU離脱低難報道でポンド買い優勢

・カーニーBOE総裁のタカ派発言もポンド買い

・米経済指標は好悪まちまちの結果

・好調な7年債入札後に金利低下でドル売り

・VIX指数は14.85から15.17へ上昇

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