FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米雇用統計以外は動意薄!

 

★欧州市場朝方の取引では、米中通商交渉への期待感に支えられて、リスク選好によるドル安・円安が持続した。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。米3月雇用統計発表を控えて、動意の薄い値動きが続いた。ただ、NYダウ先物は上昇を維持し、米長期金利は2.52%台に上昇したことでドルは底堅い展開となった。

 

米雇用統計の平均珍技の下振れを受けた初期反応は、ドル売りが優勢になった。非農業部門雇用者数は予想より強い内容だったため、米長期金利の一転上昇とともにドル買いが優勢となった。ただ、米長期金利が上昇幅を縮めるとドルは失速した。111.50近辺からの押し目買いと、112.00円手前からの戻り売りで、111.70円を挟んだ動きが継続したことで、上下に方向感に欠ける動きとなった。米雇用統計が強弱まちまちの結果となったことで、狭いレンジ相場となり、ほとんど動意は見られず、111.70円前後でこう着相場が続いた。

 

★欧米主要経済指標

・米・3月非農業部門雇用者数:前月比+19.6万人(予想:+17.7万人、2月:+3.3万人←+2.0万人)
・米・3月平均時給:前年比+3.2%(予想:+3.4%、2月:+3.4%)
・米・3月失業率:3.8%(予想:3.8%、2月:3.8%)
・米・2月消費者信用残高:+151.88億ドル(予想:+170.00億ドル、1月:+177.2億ドル←+170.49億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・111.51-82円のレンジ相場

・英国のEU離脱問題の不透明感からポンド売り

・米3月雇用時計は強弱まちまちの結果

・行って来い相場で方向感欠ける展開

・NYダウは約半年ぶりの高値更新

・VIX指数は13.57から12.82へ低下

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