★欧州市場序盤の取引では、米雇用統計を控え、ドルは前日比横ばい圏で取引された。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。対欧州通貨を中心にドル売りが進んだ影響を受けさえない展開となった。NYダウ先物が130ドル高に続伸、米長期金利も1.148%付近に再上昇となる中、ドルの買い戻しが入り底堅い展開となった。米上院がバイデン米大統領が提案した1.9兆ドル規模の経済策案の承認が可能になる予算決議案を可決したと伝わり、米国株価指数が上昇幅を拡大したことでリスク選好の円売りが優勢になった。
その後も、株高を背景に円売りの流れが継続した。米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想に届かなかったことを受けて下落した。前回値も下方修正されており、警戒感が強まる展開になった。ただ、失業率は改善しており、下値を支えた。米長期金利は一時1.18%台まで上昇したが、1.14%前後に戻され、低下に転じたことでドル売りが再燃した。1月米雇用統計に失望したドル売りが継続した。その後は、米雇用統計を背景としたドルの重い動きが続く中、上値の重い動きとなった。ただ、米国株高、米長期金利の上昇も支えに積極的に売り進める地合いにはならなかった。
★欧米主要経済指標
・米・1月非農業部門雇用者数:前月比+4.9万人(予想:+10.5万人、12月:-22.7万人←-14.0万人)
・米・1月失業率:6.3%(予想:6.7%、12月:6.7%)
・米・12月貿易収支:―666億ドル(予想:-657億ドル、11月:-690憶ドル←-681億ドル)
・米・1月平均時給:前年比+5.4%(予想:+5.0%、12月:5.4%←+5.1%)
・米・12月消費者信用残高:+97.34億ドル(予想:+120.00億ドル、11月:+139.29億ドル←+152.74億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は105.30-76円のレンジ
・ワクチン接種の進展差に着目した取引がトレンド
・米上院が今会計年度予算の大枠となる予算決議案可決
・1月米雇用統計発表後に失望によるドル売り優勢
・前月の数値が下方修正されたこともドルの重石
・米10年債金利は一時1.1859%前後と11ヵ月ぶりの水準
・VIX指数は21.77から20.87へ低下
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