FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇でドル買い優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、前日高値の114.95円や節目の115.00円などが意識され、いったんは頭が重くなった。なお、欧州主要株価指数は高安まちまちで取引をスタートした。連休明けのロンドン勢が参入し市場流動性が回復する中、米長期金利が持ち直したことに連れ、円安地合いが維持された。全般的なドル高の流れが持続する中、115.00円レベルにドルが上値を伸ばしたが、ドル戻り売り圧力根強く、115.00円レベルで売り買いが交錯した。欧州市場中盤の取引では、NY勢の本格参入を控え、全般的なドル高は一服した。115円台を維持できず、利益確定売りに押されて上値を切り下げた。

 

米国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を記録する中、全般ドル売りが強まった。ただ、ロンドンフィキシングに向けて円売りが進んだ。NY市場で長期金利が1.537%まで上昇して1ヵ月ぶりの高水準となったことに伴いドル売りが一段落した。その後は、115円手前の円安水準で落ち着いた動きを維持して推移した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・11月マネーサプライM3:前年比+7.3%(予想:+7.6%、10月:+7.7%)

 

・米・11月卸売在庫速報値:前月比+1.2%(予想:+1.5%、10月:+2.5%←+2.3%)
・米・11月前渡商品貿易収支:-978億ドル(予想:-881億ドル、10月:-832億ドル←-829億ドル)
・米・11月中古住宅販売成約指数:前月比-2.2%(予想:+0.8%、10月:+7.5%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.63-115.03円のレンジ

・米10年債利回りが上昇したことを受けて全般ドル買い先行

・米国内で感染者数が過去最多を記録するとドル売りが優勢に

・ロンドンのフィキシングに向けてドル売りと円売りが活発化

・NYダウは6日続伸して史上最高値を更新

・VIX指数は17.54から16.95へ低下

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